ワイの地獄 その2

仕事シーズン2・中

ワイの地獄 その1(前回の記事)

 どう考えてもこのままでは無理だという意見を社長にガン無視されるワイ。弊社にはワイ以外にも人がいるはずなのに、まるでこの世に1人しかいないような気分に陥っていた。

今までの中で最悪の気分

 前の記事にも書いたが、仕事が常にキャパオーバーで納期に追われるとなると、どこかの時間を短縮させなければならなくなる。ぶっちゃけ、弊社で1番仕事が早くそしてミスが1番少ないのもワイであった。ミスは今までの十数年間でゼロではないが、デカいミス(例えばメーカーに不良が流れた等々)はなく、それが冗談抜きで今までの弊社が取引先から良い印象を持たれていた要因の1つであった。
 ただ不幸だったのは、前社長も現社長もそれがワイの評価には全く結びついていなかったという事であった(というか、ワイ自身全く評価されてない)。つまりは、どれだけワイが頑張った所で「それが当たり前」という感覚。じゃあミスの多いパート達の評価はどうかというと「パートにしてはよく頑張っている」という感じ。つまり、評価が平均化されてしまっているのである。こいつらの尻拭いしてるのもワイなのに評価を足して割って平均化って、いくつも部署があってチーム同士で競わせてるようなデカい会社ならまだしも、こんなクソ零細でこんなんじゃあワイ報われないわ・・・。
 弊社で1番仕事の早いワイがこれ以上どの仕事の時間を削れというのか・・・。そんな考えが頭の中をグルグル渦巻いていた。前社長時代のストレスも相当なものとは思っていたが、今回はそれを上回るストレスだとワイは感じていた。社長に言っても無視される、パートは非協力的、工場長は当てにならない・・・と、まぁ、こんな環境でストレス抱えるなって方が無理かもしれないが。グダグダ考えた所で、F社と納期は待ってはくれない。ワイは目の前の仕事をがむしゃらにこなすしか選択肢が無かったのである・・・。
 更にもう1つワイは問題を抱えていた。この記事でも書いたのだが、ワイは和田さんが弊社に入社して来たと同時に主任になった。その主任になってから2カ月半くらい経過していたのだが、給与明細を見ても「主任手当」というものが一切付いていなかったのだ。最初の月は途中からの主任昇格なのでまだ分かる。だが、その翌月も手当は付いておらず、更にもうすぐ次の給料日になろうとしている。確かに主任昇格の話が出た時に手当の話は一切されなかった。だが、主任になってから急にF社の仕事を増やされたわけで、今のままでは仕事と責任だけ増やされて給与は据え置きなわけだから実質給与が下がったも同然である。
 今月も手当が付いていなかったら社長に言うしかないとワイは思っていた。しかもXに手当の事をちらっと言ったら(あくまで愚痴っただけ)「自分の事だから自分で言わないと・・・」だってよ?テメェ、今までお前の口から言わなければならない事を、ワイがどれだけ代弁したと思ってんだ。テメェの給料の事も社長に言ったことがあるの忘れたのかよこのクソ野郎!!もう弊社前用水に流れて行けや!!!とまぁ、Xもこんな感じ。普段から偉そうな事言っときながらいざとなったらこれが平常運転なんだからおっそろしいわ・・・。
 このままでは責任だけ負わされて良いように扱われている感が否めなくなる。こうなるとロクなことにならないのは今までの経験則から分かっていたはずだったが、ワイの士気は自分の意志とは関係なくどんどんと急降下しており、今にも地面に墜落しそうになっていた。

 そんな中で何も起こらないはずがない。このいくつにも重なった不幸が、今までの弊社でのワイ史上最大のピンチをもたらす事になるのである・・・次回へつづく。

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