ワイの地獄 その3

仕事シーズン2・中

ワイの地獄 その2(前回の記事)

 弊社の仕事と人間関係、そして自分の給料においてストレスが増大していったワイ。こんな状態が続いて良いわけがないし、自分自身も何かこれから嫌な事が起こるような気配を感じ取っていたのである・・・。

ワイの価値

 その日、朝社長から電話がかかって来た。何かと思ったらワイに「今月からパートさんたちの時給50円上げる事にしたから」という内容。その理由として「ウチの会社(Y社)のパートの給料を50円上げるから、それに合わせて弊社も上げる」との事。ちなみに、ワイの給料の事は言われなかった。自分の給料上がらないのに、人の給料(しかもあんなパート達)が上がる報告を聞いたワイの心境を考えて欲しい。
 この電話が終わった後のワイは落ち込んだ。前の記事にも書いたけど、個人の能力や頑張りというものが全く評価されておらず、いわゆる事務的な理由で昇給するという理不尽極まりないシステム。これではパート達に「今のままでも昇給するんだから頑張る必要はない」と間違ったメッセージを送ってしまいかねないではないか。
 一方でワイの仕事はその量と責任を増してきており、おまけにそれに対しての報酬を一切貰えていない状態。結果は「取引先からの信用」という形で今までも十分に出してきているはずだが、「利益が上がらない」という理由で一切評価されず。そもそも利益が無いのは儲からない仕事を見境なく取って来る社長の責任なので、ワイには関係ない話のはずなのだが・・・ワイはこの気持ちをどこへ持って行けばよいのか分からず、憤りを感じていた。しかしもう少しで給料日。もしかしたら、パートの昇給に合わせてワイの「主任」としての手当てが付くかもしれない。もし付いていなかったら社長に言おう、とワイは思っていた。
 この頃から、何となく頭にモヤがかかるような感覚があった。今目の前で起きている事なのにどこか遠くで起きているような、そんな形容しがたい感覚である。今思えば確実にストレスから来ていたのは間違いないのだが、当時は目の前の理不尽さに憤りを感じるばかりでそれ以外の事に目を向ける余裕がなかった。誰も助けてくれない状態の中で、とにかくその日をがむしゃらにやり過ごす事で精一杯の状態に陥っていたのである。

 嫌な事は続くものである。その日の夕方、F社から電話がかかって来た。その1本の電話により、ワイはとうとう精神的に追い詰められる事態になって行くのであった・・・次回へつづく。

タイトルとURLをコピーしました