ワイの地獄 その22

仕事シーズン2・中

ワイの地獄 その21(前回の記事)

 さて、どう考えても面倒で手間がかかりすぎると思われる製品をワイらに事後報告で取って来たとほざいた社長。仕様書を見て凍り付くワイと工場長X。この製品、ただでさえゴタゴタの多い弊社を更なる地獄の道へ突き落す事になるのであった・・・。

 殺す気か

 前回の記事でも書いたが、もうすでにF社の視察の日まで決まっていた。今回は色々複雑な製品であり、そして注文数がかなりある製品でもあり、色番も多い。作らなければならないのは3種類。おっと、3種類なんて大したことないんじゃね?と思ったそこのアナタ。これからの説明を良く聞いてほしい。この3種類はあくまでも基本となる「形」の話。説明すると非常に難しいのだが、この3種類を今後の利便上a、b、cと名付ける。
 まずaとbは形状が良く似ている。ぱっと見分からないレベルである。そしてcという製品はabとは全く違う形状である。これをよーく頭の中に入れておいて欲しい。そして、この3種類の製品は実はセットで出荷しなければならない。セットは2種類ある。
a+cのセットか、b+cのセットである。cは共通部品であり、aとbがセットになることはない。どっちのセットの注文が入るかは、実際に注文書が来ないと分からない。Aという注文が来ればa+bの組み合わせで出荷、Bという注文が来ればb+cの組み合わせで出荷しなければならない。・・・ここまでOK?
 更に色展開が5色ほどあり、中には良く似た色もあるため混入防止に神経を使わなければならない。この時点で最初たった3種類だったはずの製品は3種×5色で実質15種類である事実が判明する。更に梱包も鬼である。各種類100個入りで例えば注文Aが来た場合、aを袋に100個、cを袋に100個ずつそれぞれ入れ封をする。当然aの袋には『a』と書かれたラベルを貼り、cの袋には『c』と書かれたラベルを貼る。そしてaとcを更に別の袋に一緒に入れて封をし、その袋に『Aセット』と書いたラベルを貼る。更にその袋を100サイズぐらいの段ボールに3袋入れて、箱にも『Aセット300個』と書かれたラベルを貼る・・・・・・とまぁ、これがこの製品の基本的な梱包仕様である。更にずっと前の記事にも書いたがF社のラベルは通し番号が入っており、今回の例に出した『Aセット』の場合は『a』と『c』、そして『Aセット』のラベルが共通の通し番号のものを貼らなければならない。つまり1箱に付き3セット入りなので、『Aセット』は箱の中身が1~3の通し番号の場合には箱のラベルの通し番号は1と印刷されているものを、箱の中身の通し番号4~6の場合は箱に貼るラベルの通し番号は2のものを貼るといった具合である。仮に1枚張るラベルの通し番号を間違えただけで地獄のような修正を加えなければならなくなる・・・おい、自分で書いててもワケわかんなくなって来たぜ!
 ・・・・・・つまり、ごちゃごちゃ書いたがすんげぇ面倒くさい製品だということです。これ、F社でやりたくないから(もしくは割に合わないから)弊社に寄越したのバレバレなんだが、それを「儲かる♪」と喜んでいるバカ1匹・・・もうタヒんでくんねぇかな。こうしてF社の視察の日になった。ところであの馬鹿社長はと言うと・・・うん、例に漏れず理由を付けてL氏とワイとXに押し付けて逃げました。マジでアタマおかしいわコイツ。

 こうしてF社の方々が弊社にやって来たのだが、この後更に信じられないような展開(え?いつも信じられない展開だって?)が待ち受けていたのである・・・次回へつづく。

タイトルとURLをコピーしました