辞めちまえ その1

仕事シーズン2・上

企み ファイナル(前回の記事)

 さて前に書いたようにEGZの製品3種盛りが弊社のお仕事になったせいで、ワイは早出に加えて残業もやらざるを得ない状態に陥っていた。そして工場長のXも状況は同じでありまして・・・。

いい加減言え


 XもEGZの製品が有人の間しか動かせないため、夜ギリギリまで工場に居る事が多くなって行った。前にも書いたが、Xは「工場長手当て」と言うものをもらっている。だが、平日の早出や残業に関してはその「工場長手当て」に含まれているため、別途で支給される事は無い(いわゆるみなし残業)。会社が休みの日に出勤した場合のみ「残業代」が支払われる仕組みになっている(Xの場合、月に100時間までみなしで残業できる特別協定が適用されているのだが、一時的なものではなく常態化しており、違法)。つまり、平日に早出したり残業したりしても給料は据え置きという事である。なるべくなら早く帰るのが一番良いのだが、EGZのせいでそれが出来なくなっていた。
 Xは帰りが遅くなった事で、自分の嫁から「最近遅いね、もっと早く帰って来れないのか」と言われるようになったとの事で悩んでいた。更に残業することで必然的に睡眠時間が削られ、調子もあまり良くないとの事。この問題を解消しようと思ったら、選択肢は2つしかない(解決できるかは別として)。1つ目は仕事の方を諦めて早く帰る事である。だが、これをやってしまうと取引先からお𠮟りを受ける可能性が高いため、なるべくなら避けたい所である。2つ目は「社長に相談する」である。これをやっても今までの事を考えると解決するとはとても思えない・・・・えっ?どっちもダメやないかい!
 しかしこの2つの選択肢しかないのなら、とりあえず2つ目の「社長に相談」は必須だと思われる。いわゆる「ダメ元でもやることが肝心」てやつである。なぜなら、Xは今回だけではなく今までもずっと弊社のその時々の悲惨な状況を自ら社長に報告や相談したことが一切なく、社長から見たらワイだけが1人でギャーギャーわめいているように見える。本来ならばXが自ら進んで報告しなければならない事も、結局ワイから口火を切ったり説明したりする状況になっており、とても工場長としての役目を果たしているとは思えない。
 ましてや、今回のEGZの製品を社長に直接「これは出来ない」と報告しているのはワイだけ。Xも心の中ではワイと同じこと思ってるくせに、社長に意見出来ないもんだから全く報告していない。一応、弊社においては社長の代理であるXから「出来ない」と報告が上がらない以上社長は「出来る」と捉え、「出来ない」というワイには「うるさい」という感情を持つ構図である。
 たった1人、ましてやただでさえこの業界ではサゲられがちな女が言う事となれば、聞き入れられない可能性は男が言うよりも高くなる。だからこそ、ワイは男性でなおかつ一応「工場長」という肩書のXの意見が重要だと考えているにも関わらず、Xは社長に良い顔したいもんだから言う気配が一切ない。言ってダメならまだ諦めもつくが(いや、つかないか)1回も言ってないくせに「言っても無駄」なんてセリフは吐かせたくねぇんですわ。
 そんな卑怯者のXにワイは何としても彼自身の口から弊社の現状を報告させたいとずっと思って来た。そこでこう言ってみた。

ワイ「このまま社長に何も言わなかったら、現状全く変わらんぞ?」
X「でも、言っても無駄だって分かってるから・・・」←ハイ、出た~
ワイ「言っても無駄って、アンタ1回でも社長に言った事あるか?」←ムカつきすぎてアンタ呼ばわり
X「う~ん・・・」
ワイ「黙ってても何も変わらんぞ。奥さんからも言われてるんでしょ?それに平日残業したって、お金もらえないじゃん。遅くまで会社に居たって何も良い事ないぞ」
X「それは居れば居るだけ確かに損してる」
ワイ「だったら、その無賃金分の相談も含めて、1回社長にEGZの製品の相談したらどうよ。アンタが言わないと社長もウチの会社の現状把握できないし、出来ると思われたら更に仕事取ってこられて今まで以上に働かないといけなくなるよ?」
X「言っても無d・・・・」
ワイ「いやつべこべ言わず1回言えや」

 
 あまりにもガタガタ抜かしやがるので、ワイは「今すぐ社長に電話かけて話し合いの時間のアポ取れ」とXをせかして、その場で電話をかけるように言った。

X「どうやって電話かければ良いの?」←小学生?
ワイ「そんなもん『仕事の事で相談があるので時間作ってくれ』って言えば良いだけだろ」


 Xはたどたどしい様子でなんとか社長に電話をかけ、翌日に話し合いの時間のアポを取った。ワイはXが逃げられないように「一応ワイも同席するけど(ほとんど監視役)アンタ自身の事を話すんだから自分の口から言えよ?逃げんなよ?」と釘を刺しておいた。

さて翌日の話し合いが決まったが、なんかすでに結末が見えてるような気がしなくもないがどうなる事やら・・・次回へつづく。

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