目クソ鼻クソ対決 その1

仕事シーズン2・上

辞めちまえ その2(前回の記事)

 さて、とてもやりきれない膨大な数の仕事を抱えた弊社であるが、そんな中で起きたパートタイマーどもの醜い争いのお話をしたい。最初に書いておくが、記事の内容としてはかなり長くなることを覚悟いただきたい。それくらい揉めに揉めた問題なのである。本当はこの他にも色んな重大事が並行して起こっていたのだが、まずはごちゃごちゃにならないようにこちらの話だけを書いて行くことにする。

かかと部分どこ行った?

 前に書いた和田さんの事を覚えているだろうか。週に3日(週合計15時間)しか来ない+年齢のせいかあまり物覚え良くない+経験者ですと言って入って来たのに素人と変わんねぇオバハンの事である。彼女は週に3日だけ来るので、来ない残りの2日分を結局ワイが埋め合わせている状態だった。「ワイの負担を減らすため」の採用だったはずが、逆に負担増えてんだよバカ社長め!ということで、EGZの製品の事もあるし、結局和田さん一人だけでは足りずに(当たり前だ)人を募集している状態だった。そんな中、弊社の募集をみて電話をかけて来た人物がおり、面接を受ける事が決まった。
 翌日、面接のために社長が弊社に来た。いつもならここで「ワタシ経営陣です」ヅラした社長の嫁も付いてくるはずなのに、今回はいなかった。社長の話では今回の面接者は50代半ば(弊社で1番年上)、前職は大型トラックで配送の仕事、バツイチって事らしい・・・。この話を聞いた時点で何かの勘が働いたワイはものすごく嫌な予感がした。
 面接の時間になった。事務所で社長と話した応募者が社長と共に女性陣のいる検査室へとやって来た。こういう仕事は初めてだという応募者、彼女の名前を利便上「上田さん」と名付けることにします。この上田さん、愛想だけはめちゃくちゃ良い。社長に「ちょっと皆さんのお仕事近くで見せてもらって良いですか?」と許可を得て、1人1人に「失礼します!見させてもらいます!」と挨拶をしてから近くで見るという事をやっていた。その姿勢に単細胞の社長は「ほほぅ・・・」といった感じで感心していたようなのだが、本当に上田さんは感心できる人物像なのだろうか?なぜなら人間観察が趣味のワイは見逃さなかったのだ、一見すると礼儀正しそうな彼女が履いていた靴が「クロックスもどきのゴムサンダル」であったことを・・・。その後上田さんは帰宅し、社長はY社へと戻った(なぜFさんみたいにY社に連れて行かないんですかねぇ?)。 
 そしてその日の夕方である。社長から弊社へ電話がかかって来たのだが、その内容と言うものが今までの社長とは違う感じで驚いた。その要件と言うのが「今日面接に来た上田さん、なんかクセがあるような気がして(人の事言えるかバカタレ)採用をためらっている」というもの。で、こちらの意見を聞きたいというのだ。おい、いつもなら何でも自分勝手に話進めるくせにどうした??今はもう春だが大雪でも降るんか???
 ワイは電話を取った工場長のXと話し合った。上田さんに関してはどちらかと言うとワイの管轄になるので、Xはワイに「どうする?」と尋ねて来た。ぶっちゃけ、ワイとしては「お断りしたい」の一択しかない。理由は以下の通り。

1.50代半ばで未経験、しかもこれから視力も落ちて来る年齢で弊社の仕事内容は恐らく無理。
2.現在、EGZの製品と和田さんの面倒を見るだけで死にかけてる(ワイが)。
3.面接にクロックスもどきはないわ~(本物だったら良いという意味ではない)。


 まず1番。弊社のパートに関しては「検査」というのが主な仕事内容であるため「視力」「判断力」、更に薄利多売な商売のため「迅速さ」が大事になって来る。その3つが衰え始める年齢でなおかつ未経験では、上田さんがこの仕事を物に出来ない可能性が高い(しっかり和田さんにも当てはまる項目)。そして2番目。ただでさえEGZの製品でワイ死にかけてるのに、仕事出来ない和田さんの面倒まで見て、更に和田さん以上に仕事が出来ないと推測される上田さんの面倒まで見れない。殺す気か。
 そして3番。実はワイが1番引っかかったのがこの項目である。なぜなら、面接というのは「いかに自分を最大限に良く見せるか」が肝である。逆に言えば一番気合が入って身だしなみもきちんとしていなければならないのが「面接」である。もちろん弊社はそんな堅苦しい仕事内容ではないため、スーツなどではなくカジュアルな格好で構わないと思う。足元だってスニーカーで十分だろう。だがクロックスもどき、お前はダメだ。最低限の身だしなみがなってないというのは=常識が無いと思われても仕方がない。面接にまるでコンビニに行くかのような格好で来るという事は、弊社に限らずその会社を最初から舐め切っている証でもある。どんなに表面上は愛想良くしていようとも、結局そういう所に本質は表れる。いくらクソな会社だっつったって、弊社の事を一切知らない人間に「別にこのくらいの恰好でいいでしょ」って思われてたら良い気はしない。


 ということで、「どうする?」と聞くXにワイは「お断りしてほしい」と告げた。Xは社長に「今回はお断りということで・・・」と告げ、社長は「分かった」と言って電話を切った。あの身勝手かつアホンダラの社長ですら躊躇する雰囲気をまとう上田さん。これは「断れて良かった」と思っていたのだが・・・だがってことは??
 ・・・次回へつづく。

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