辞めちまえ その2

仕事シーズン2・上

辞めちまえ その1(前回の記事)

 弊社とXの現在の状況を社長に伝えるようにXに促したワイ。なんかグダグダしつつも何とか話し合いのアポイントを電話で取ったX。ただ、これで安心はしていられない。当日になってもXが自ら何も話さない可能性がまだ残っているからだ。

自分の事やろがい

 今回の話し合い・・・というか相談で何を言えば良いのかを改めてXに伝える。その主な内容とは・・・

1.EGZの製品のせいで残業時間が劇的に増えている事。
2.そもそもEGZの製品を弊社でやるのは無理がある事。
3.仕事が増えたせいで「サービス残業」をする時間が非常に長くなり、奥さんからも文句が出ている事。

 の3点である。そもそも社長がこの製品を勝手に取って来た時点で、Xは工場長として「それでは現場が困る」という事を社長に伝えなければならなかったハズである。だが社長だけには良い顔しいのXは、この理不尽さに物申す事もなく黙って受け入れた。黙って受け入れるという事はイコールそれで良いという事であるのをこいつは分かっていない。じゃあ、黙ってたからそれで納得してるのかと言うと、陰で文句をダラダラ言っている。だ~か~ら~、その文句はワイじゃなくて社長に言ってくれないか?ってことで「相談」という形でXの口から強制的に社長に対して事実を言わせることにしたのである。
 翌日、社長がやって来た。社長には「仕事の事で相談がある」としか言っていないため何の話をするのかを社長は知らない。テーブルを挟んで社長の斜め前の席にXが、社長の真ん前になぜかワイが座る。・・・・いや、お前が社長の前に座れや。この時点で嫌な予感がするワイ。

シャチョ「で、話って何?」
X「・・・・・・」
シャチョ「えっと、何か話があるんじゃないの?」
X「・・・・・・」
ワイ「・・・ほら(肘でXをつんつんする)」
X「・・・う~、あ~、う~・・・・・」

ワイ「(こいつは・・・)」

 この場に及んでもいつまで経ってもXは何も言わない。動物だってもっといろんな言葉喋るのに、こいつは「あ~」と「う~」しか言ってなくて草生える。問題なのは、Xがこういう場で言葉が出てこない事ではない。誰にでも優しくて、大人しい性格なのであればワイもこんなにぼろくそに書かない。前にも何回も書いているが、自分より立場が下だと認定した人間には無視や嫌がらせなどをしているクセに、社長の前では従順な奴隷のような態度をしている事が問題なのである。同じ会社の人間に対してそんな事出来るならば、ぜひとも社長の前でもその性格のクッソ悪い所をぜひとも見せていただきたいのに、今まで1回も見た事がない。
 更に時間が過ぎてもXが喋る気配がないのでワイが「ほら、昨日言ってたこと」と促すもXは相変わらず「あ~、う~」しか言わない。社長が怪訝な顔をし始める。そりゃそうだ、自分で呼び出しときながら何も喋らないんだから。ワイもこのままだとXの首根っこ掴んで「はっきり喋らんかい!!」って往復ビンタしかねないくらいイラついたので、結局ワイが口火を切ることとなった。

ワイ「昨日も工場長と話してた事なんですが・・・」
X「・・・・・・(何も言う気配なし)」
ワイ「EGZの製品についてのお話なんですけど・・・」
X「・・・・・・(何も言う気配なし)」
ワイ「この製品が来てからですね、色んな所に無理が生じてまして・・・」
X「(以下略)」


 ワイは一言発する度にワザとXの方を見るのだが、Xはうつ向いたままで一言も話す気配がない。こいつ本当にしばいたろか。仕方ないのでワイがなぜかXの残業しすぎ問題から給料の話までを説明。いつもの事ながらXはワイが説明し始めたとたんに、話の合間に茶々を入れるように「ちょっと無理なんじゃないかな~と思って・・・」とか「どうなのかな~と思って・・・」とぼそぼそっとした声でしゃべる。本来ならば茶々入れるにしたってもう少しはっきりと、そして「~だと思う」ではなく「~です」と断定した喋り方をしないと、緊急性も事の重大性も伝わらない。ましてやXの場合は「最初ずっと無口」+「促されても喋らない」+「喋ってもぼそぼそ」+「断定形ではない喋り方」で救いようがない。それに加えてワイだけが積極的に(いや、この場合は仕方なく、だな)喋っており、社長から見た場合まるでワイが1人でギャーギャー言ってて、Xはそれに無理矢理付き合わされているような印象を持たれても仕方ない。
 そのため、この話は結局「ワイ1人だけの意見」と捉えられ、社長はワイの話を聞いても「う~ん、難しいねぇ」とか「どうしたら良いかねぇ~」としか言わねぇ。いやいやいやいや、それ考えんのがテメェの仕事ちゃうんか?しかも社長自身、今回の事に関する違法性を認識しておらず(もしくは知ってても知らんぷりのどっちか)、のらりくらり。いつもこんな感じだから今回こそは何とかX主体ではっきりした意見を言わせようとしたのに何この結末?てかXよ、なぜワイがテメェの嫁の話まで社長にしなきゃならない?プライド無いの?バカなの?
  結局Xは自分の意見や考えを全く言えないままで、非常に無駄な時間であった。しかも社長が帰った後Xはワイに「ほら、言っても無駄だし・・・」って言ってきやがった。あまりにもムカついたので「アンタ1つも意見言ってないじゃん。なんで?自分の事でしょうが?」と聞いたら「・・・う~ん・・・」だとよ。もう会社の前を流れてる用水にこいつ流してぇわ。人に頼って自分の意見を代弁してもらおうと思っている限り、社長の思考を変えるのは難しいだろう。この社長も前社長と同じく「工場長以外は替えが利く」と思っている節があり、いわゆる「替えが利く方」に分類されているであろうワイの意見を通すのは難しい。逆に言えば「替えが利かない」方のXが今の現状に今までに無い強い口調で意見することが出来れば、ほんの少しかも知れないが何か変わる可能性だってあるのだ。

 このXの「心の中では無理だと思っているのに、社長の前では良い顔」はこれからも続いて行くことになる。「大事な事も報告しない」「自分の意見も言えない」「なのに見下し対象の人間には嫌がらせ」なんて、どう考えたってクソ野郎以外の何物でもない。こんな人間を工場長に持った事で、ワイは今後も常にそのとばっちりを食らう事になるのであった・・・。

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