時間と金のムダ その1

仕事シーズン2・下

無駄無駄無駄 ファイナル(前回の記事)

 さて、簡単な試験にすら落ちてしまった後藤。一方、後藤が試験に受かるもんだと思っていたバカ社長は、元から無い頭を悩ませていた。

頭からっぽでも夢は詰め込めない

 仕事が出来ない、簡単な資格も取れない、何をやらせればよいか分からないという感じで弊社に来るたびに悩む社長。だが、考えてみてほしい。そもそもこの記事で後藤を引き留めてしまったのはアンタだろうが。こっちは最初っからこうなることが予想出来てたんだが、なんでアンタは事が起こってから初めて問題を認識するの?そんなんでよく社長なんかやってんな?
 そもそも今現在基本的な事も、掃除や片付けすらもまともにに出来ない後藤にやってもらえる仕事はない。これは弊社だけではなくどこの会社でも一緒だろうよ。それに加えて会社は万年赤字状態。仕事出来ない人間を雇っておく余裕など本来はないはずなのである。後藤の給与額は「成形が出来ることが前提」で算出されている。ところが実際は何にも出来てない状態なわけだから、本来は能力に合わせて給与額を見直す(この場合は最低賃金が妥当)のが正しいと思われるのに、それもやらない。恐らく、全ては後藤を弊社に紹介した「田中さん」への忖度と思われる。
 これ、他の会社だったら後藤はとうにクビになっている案件である。基本的な仕事も出来ない、雑用すらも満足に出来ない、他の従業員にその分負担がかかるの三重苦で、どう考えても会社に置いておくメリットがひとつもないからだ。もちろん、前記の事で後藤のみを責めることは出来ない。彼の持っている「ASD」という特性がそうさせるものであって、本人も好き好んでこういう行動を取っているわけではないだろうし、今までの人生も生きづらかったと予想出来る。問題の本質は、これだけのミスを重ねる後藤を「雇い続ける」という判断をしている社長にあると思っている。
 社長は過去に弊社にいた「町田」や、「伝説の上田」など、ド級に仕事が出来ない人間を雇い続けるクセみたいなものがあるのは前から感じていた。憶測にはなるが、恐らく社長自身がポンコツだという理由が大きいのだと思う。自分がポンコツだから、自分より弱い立場の人間を救うことで自分の自尊心を満たしている、というのが本当のところだと思われる。
 しかしだよ?ポンコツが弱者救えるわけなんてないわけで、あくまでも救った気になってるだけ。しかもよくよく考えたら、弊社はただの株式会社である。そんなに弱者を救いたいなら、NPO法人立ち上げるなりボランティア団体立ち上げるなりして弊社とは別のところでやってくれねえかなあ?だってそういう人間を雇い続けたところで、結局そのツケを他の従業員に丸投げしてる時点でダメだろ。
 ということで、今の時点では後藤は残念ながら「クビ」が一番ふさわしいと思われた。ところがである。このバカ社長、ワイらが思ってた以上にバカだった。

バカシャチョ「あ、後藤さんにアレやってもらおう!」

 良いですか皆さん。バカが思いつくことは所詮たかが知れています。本人的にはグッドアイデアなんだろうが、第三者からみたら「は?こいつバカなの?死ぬの?」というような、アイデアと言うのもおこがましいような愚策しか出てきません。さて、その愚策とはいったい何なのか・・・・・・次回へつづく。

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