ワイの地獄 その18

仕事シーズン2・中

ワイの地獄 その17(前回の記事)

 さて、T社にやってもらっていた製品にクレームが付き、結局弊社で再検査する羽目になってしまったEとGの製品。やっと見直しの効率化を図れた矢先、次の事件が起こったのである。

ワイの反撃

 ある日の夕方、F社から電話がかかって来た。前回の記事でもお伝えしたが、この時間帯にかかって来るF社の電話はクレームで間違いないわけで、ギクッとするワイ。前回と同じく工場長に代わってくれとの事。ワイは頭の中で考えまくっていた。EとGは弊社で再検査をしているが、もしかしてそれでも見逃してしまったのか??もしそうだとすればこれはワイが悪いわけで、どうしようぴえん。Xが電話を終えてやって来た。さっそく内容を聞くワイ。

ワイ「もしかして、何か見逃しあった・・・?(戦々恐々)」
X「いや、それが・・・Zの製品が100個入りの所99個しか入ってなかったらしい」
ワイ「は?」


 なんと今回はまさかの「Z」の数量間違いであった。このZという製品、EGZお仕事3種盛りの中では一番簡単である。デカい製品なので量りなどは使わず、完全に手作業で数えている状態だ。ただ、段ボールの1段にキッチリ入れれば数を間違える事は無く、間違いの原因は上段の端数を数量確認不足のまま段ボール箱の封をしてしまったためと思われる。

X「で、この前もEとGの製品でクレーム出たから、今回はF社がウチの会社にやり方を見に視察に来るんだってさ・・・」
ワイ「は?ふざけんな」


 いや、もちろんこの場合F社が悪くないのはワイも分かっている。F社に「本当はT社がやっている事を伝えてない」以上、F社的にはそうせざるを得ないというのが実情である。前にも何回も書いたが「弊社でやっている」と嘘をついている以上、対応しなければならないのは弊社なのだ。しかも検査を担当している(事になっている)のはワイなので、一番矢面に立たされるのは無理矢理この仕事をやらされているワイなのである。「ふざけんな」というセリフは、その理不尽さからうっかり口走ってしまったセリフであることを理解して欲しい。

X「社長に報告しなきゃいけないなぁ・・・」←いつもは自ら進んで報告しないくせに、自分が関係ない事と分かると行動素早くて草。

 ワイは理不尽さに憤りまくっていた。だって、最初にこの仕事を取って来た時の状況を思い出して欲しい。ワイらに事前の報告もなしに勝手に仕事を取ってきて、それについて出来ないと言っているのに無視される。その揚げ句にミスしてクレームが付いてワイが病み、さらにパワハラをお見舞いされる。そしてワイが会社辞めるって言ったら初めて「弊社に負担がかからないように」T社にやってもらう事が決まったわけだ。だが蓋を開けてみりゃ結局ワイが再検査してるし、クレームの電話は当然弊社宛にかかってくるので、精神的負担も大きい。
 Xはいつの間にかそそくさと社長に電話をかけていた。そしてその話し声を聞いていたワイだったのだが・・・。

X「はい、そんでF社が視察に来るって言ってまして・・・ハイ・・・ハイ・・・えっと、社長と私と主任が対応するという事で・・・」

「主任(ワイ)も対応する」という言葉を聞いて、ワイの中で何かが切れた。

ワイ「ちょっとまてい!!!」

電話してたのにいきなりのデカい声が聞こえて社長との会話を止めるX。きょとんとするXにワイはこう言い放った。

ワイ「私は今回の件に関しては何も関わりないので、対応しません」

いきなりの駄々をこね始めたワイに動揺し始めるX。

X「・・・そんな事言っても、社長がそう言ってるし・・・」



電話口を手で押さえながらワイを丸め込もうとするX。いや、その時点でお前も社長と同罪なんだよ。分かってねぇな。この勝負、負けるわけにはいかねぇ。ワイは何とかワイを説得しようとするXにこう言い放ったのである・・・次回へつづく。

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