さて、今までなら絶対に出さなかったようなミスをしてしまったワイ。タダでさえ鬱々としていた所に、追い打ちをかけるかのようなクレーム。ワイの心は自分が思っていた以上に限界だったようである。
自分でも気付かぬ内に
クレームの電話があった後、工場長のXはすぐさま社長に電話連絡を入れた。このXという男、今までに弊社で起こった重大な事やトラブルは自らの口から社長に一切報告してこなかったくせに、今回はワイの事だからってソッコーで連絡してて草w(本当はそんな事言ってる心理状態ではない)。本当に性格腐ってんなコイツ。
社長は明日弊社に来るという。対策書なるものも書かなければならないだろうが、ワイは今までパート達がK社やU社のミスをやらかす度に改善案を考えて書いているので慣れてはいた(なぜワイが考えていたかと言うと、パートに『どうしたら良いと思うか』考えさせても「え~、わかんない・・・、シメジちゃんお願い出来る?」と言われ、結局ワイが押し付けられている状態だったからだ)。だから、当然ながらワイは明日も出勤して、社長の同席の元に対策書を書くのだと思っていたのだ。しかし翌朝になって、ワイは倦怠感と頭痛で布団から出る事が出来なくなっていたのである。
弊社は普段から社長がほとんどいないため、従業員の休みの電話はワイかXが受けて了承することになっていた。実はワイは慢性的な頭痛持ちであったため(病院でMRI検査済)、今回もその類かと思っていた。しかし、いつもと違うのは倦怠感が伴っていた事と今までに感じた事が無いレベルでの「会社に行きたくない(正しくは社長の顔を見たくない)」という激しい感情であった。だが、前日はほとんど眠れなかった事もあり、それ由来かと思ったワイはとりあえず今日1日休むという電話をXに入れた。
今思えばこれがストレス由来であった事にもっと早急に気付くべきだったと思うが、当時のワイは自分だけに負荷がかけられた状況下で「考える事」を放棄してしまっていたように思う。要は、普通ではない環境に慣れ過ぎて自分の心も普通の感覚ではなくなっていたのである。
そうしてベッドの中でほぼ1日を過ごしたワイ。当然、明日からはまた普通に動けるだろうと思っていたのだが・・・翌日もその翌日もワイはベッドから出る事が出来なくなっていたのである。いつもならどんなに調子が悪くても寝てりゃ治る感じだったのが、今回は一向に改善する気配がない。さすがにこれは医者に行って診てもらわなければいけない案件なのでは・・・と思ったが、内科の方は定期的に通っており問題は無いはずである(いや、問題があるから通ってるんだけど)。
ワイが担当しているF社の仕事は、ワイががむしゃらにやったおかげで納期にギリギリ間に合っていた(その代わりにクレーム来たワロエナイ)ため、数日くらいは休んでも仕事に支障は出ないはずである。本日は体調が悪くなって4日目・・・そもそも何が原因でこんなことになったのかと考えた時、内科的なものではなく、ストレスから来ているのではないかという答えにやっとたどり着いたワイ。クレームが付いた事はあくまでもきっかけに過ぎず、ここでようやく「社長の無責任さ・不誠実さ」と「ワイに対する評価の無さ」が根本的原因であることに気が付いた。どれだけ病院に通って表面的なケアをしても、その大元がそのままでは結局同じことの繰り返しである。そして恐らくワイは社長に対して「生理的な嫌悪感」を無意識に抱いており、今後もこいつの顔を思い出したり考える度に心臓をギュッと掴まれるような感覚に陥っていく事になる。
考えた末、ワイは弊社の就業時間を見計らってXに電話をかける事にした。もちろん、社長に直接かけた方が良いのかも知れないが、前記の通りストレスの原因であろう社長に対して怒りとも不安とも取れないような、何とも形容しがたい感情を抱き始めていたためとりあえずはXに話をしてみよう、ということにしたのである・・・次回へつづく。

