ヤバい兆候 その1

仕事シーズン2・下

ほころび ファイナル(前回の記事)

 さて、後藤さんがもしかしたら問題児かもしれないという話になってからも後藤さんのポンコツ具合は相変わらず改善されることがないまま、彼に対する工場長のXの愚痴は増す一方であったのだが・・・。

どこかで見た光景

 そんなある日のことである。いつものようにXと早朝ミーティングをしていた時の事であった。相変わらず後藤さんへの文句を言いまくるX。最初の頃は後藤さんへの愚痴だったものが、このところは「文句」へと変わりつつあった。ワイは今のところ直接後藤さんと関わっていないので、Xの言うことを「ふんふん、そうなんだ。困ったねぇ」といった具合で聞いていた。ついでに「社長に相談した方が良いかも」というアドバイスを何回もしていた。だがこの日のXの様子はどうもいつもと違っていた。

X「あいつ、何回同じこと言っても理解しない。半日かけて金型交換して、おまけにまた壊しそうになってるし」←この頃になると苗字ではなく「あいつ」呼ばわりになっている。
ワイ「やっぱり社長に相談した方が良いんじゃない?社長は後藤さんが仕事出来ないの分かってないと思うよ」
X「社長には何言っても無駄」
ワイ「いや、確かにそうかもしれんけど、社長が後藤さんが仕事出来ると勘違いしたままだとウチらにとっても都合悪いと思うよ?せめて1回でも社長の耳に入れとくのが良いと思うんだけど」

 ワイはいつもと同じように社長に相談することをXに勧めた。もちろん今までの経験則上、社長に言っても何も解決しない可能性は高い。ましてや今回は『自称友達という名の自分より立場が上の人間』である田中さんからの紹介である。問題を放置される可能性は高いのだ。それでもワイがXに相談を進めるのは「何も知らない社長に事実を伝える事」と「困り果てて相談した」という事実が必要だと感じているからだ。
 実際に社長は弊社に来ても後藤さんの仕事っぷりは全く見ていない。軽く挨拶交わして満足して終わり・・・まぁ、何のために来てんだよって話だけどなwwなので、このまま社長が「後藤さんは仕事が出来る」と勘違いしたままだと「人増やしたんだからもっと仕事も増やしちゃお♪」つって、ろくに儲かりもしない仕事を見境もなく取ってくる可能性が高くなるのだ。でも実際には後藤さんは仕事出来ないわけだから、その分の負担は他の人間へとかかってくることになる。つまりこれ、弊社無事死亡フラグが立つわけよwwやべぇなwww
 そもそも今回の後藤さんに限らず、前に弊社に在籍していた「Q」「町田」の時に同じような流れになっている。社長が雇った人間(どれも真っ当な採用の仕方ではない)が仕事が出来ない→Xがイライラ→ワイが「社長に相談した方が良い」とアドバイス→無視される・・・までは今のところ後藤さんも似たようなルートを辿っている。
 問題はこの先である。今までの「Q」や「町田」だとこの後は、Xが「俺はあいつの事見放したから」と言って社長に相談もしないまま指導放棄→Xが面倒見なくなったもんだから、不良品を作りまくってそれを検査する女性陣にまで被害が及ぶ→ワイがストレスMAX→揉めて退社という流れである。つまり、最終的にはワイにも迷惑かかるんだから、お前んとこで何とか食い止めろやこのハゲwwって話。


 このままでいけば上記と同じような流れになるのは火を見るより明らかである。それを何としてでも阻止したいため、ワイはXに「社長に相談を」としつこいほどアドバイスしてきたのだ。だが、いったんレールに乗ってしまったものはなかなか外れないのが世の常である・・・次回へつづく。

 

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