転落への道 ファイナル

仕事

転落への道 その11(前回の記事)

 クソジジィに名刺を投げて寄越され、どうするか悩んだ末に新社長と会ってみることを決意したワイは、Y社に電話をかけることにした。 電話口には新社長の嫁らしき人が出たため、ワイは自分が何者なのかを説明し新社長に変わってもらった。

天国への階段・・・か?

 このサブタイトルを見てあの曲を思い出した人もいるはず。あ、ちなみにワイは10代の頃からツェッペリン好きです(どうでもよい情報)。
 ワイが名乗ると、
新シャチョ「来年手術される方ですよね?よく仕事が出来るって聞いてます」
 あのクソジジィ、今までワイの評価なんか一切してこなかったくせに、自分の会社の売り込みの為だけにワイを利用しやがって(怒)。
ワイ「実は・・・その仕事の事や今後の私の身の振り方なども含めてちょっと相談に乗っていただきたくてお電話した次第です。つきましては、急な話で申し訳ないのですがお話を聞いていただけないかと・・・」
 本当に急な話なので断られるかと思ったが、その日のうちに話を聞いてもらえることとなった。Y社は本社工場とは離れた場所にもう一つ建物を所有しており、そっちの方にワイは向かった。
 Y社に着くと、新社長に検査室を案内すると言われた。中に入るとパートタイマーと社員と思わしき方々がいて、「こんにちは~」と挨拶された。多分ワイの事を面接しに来た人だと思ったのだろうが、こんな些細なことにワイは感動してしまった。
 人が来たら誰であろうが挨拶するのは当たり前の話なのだが、ワイの会社ではそれが出来ていなかった。まず工場長のXからしてやってない。女性陣との関係が改善された今でも、近くにいようが何しようがこちらから挨拶しないと向こうからは絶対にしてこない。何だ?挨拶先にしたら死ぬのか?またXは取引先の人間が来ても挨拶せず、なぜかワイがクソジジィに「X君はK社の人間が来ても挨拶もしない」と愚痴られていたのだが、いや知らんがな。今までXを甘やかしてきたのはお前なんだからお前が指導すりゃ良いだけの話だろうがこのクソ野郎。
 ちなみにパートタイマーもそうだった。特にBは取引先が来ようが「誰この人」みたいな顔をするだけで、何も言葉を発しなかった。ただでさえふてぶてしいツラしてんのに、それが更にふてぶてしくなるとか失礼極まりない。来客があった事に気が付いたワイが「お疲れ様です」や「こんにちは」を言うだけであった。何というか・・・やっぱり親の育て方が悪かったとしか思えんわ・・・。とまぁ、いつもの悪すぎる環境に麻痺していて挨拶されるだけで感動するとかメンタルやられ過ぎやろワイ。
 その後休憩室のような場所に通され座るよう促された。ワイは堰を切ったように「正直に全部話します」と言って次のような事を話し始めた。

・今社長と喧嘩してきた事。
・今までかなり理不尽な思いをしてきている事。
・態度の悪いパートタイマーの尻拭いばかりしている事。
・給与関係の事務もしなければならず、皆の給与額を嫌でも目にするのでそれがかなり精神的に来る事。


 などなど、他にも細かい事をたくさん話したと思う。そして、会社を辞めようか迷っている事も伝えた。新社長は、どれもうんうんと頷いて聞いてくれ、時には肯定すらしてくれた。クソジジイの下で否定しかされてこなかったワイには、新社長が本当に神様のように思えた。そして新社長はワイにこう言ったのである。
「最初は会社を継ぐ話は断ろうと思っていたんだけど、工場長と腹痛のシメジさんという仕事が出来る人がいると聞かされたから決意した。だからこのまま継続して会社にいてほしい」と。
 今まで、クソジジィにこのような事を言われたことが一切なかった。会社の経営が悪化しているのは分かっていた故給料が上がらないのは覚悟していたので、それが出来ないのならせめて安月給で頑張っている人間に「ありがとう」や「これからも頼む」みたいな一言が欲しかったのだが、それがなかったどころか邪険に扱われる事すらあったのだ。ワイは「こちらこそぜひお願いいたします」と咄嗟に言っていた。ついでにY社の忘年会に、パートタイマーには秘密にしてワイとXだけ参加しないかと誘われた。普段は飲み会爆発しろと思っているワイだったが、この日だけは素直に参加することを伝えた。
 話始めてからいつの間にか2時間が経過していた。流石にこれ以上長居は出来ないので、ワイは話を切り上げて帰ることにした。帰り際、新社長は「何かあったらまた相談して」と言ってくれた。
 
 

 帰りの車の中でワイは憑き物が落ちたかのような清々しい気持ちでいっぱいだった。そして「新社長の下でもう一回頑張ってみよう」と思ったのである。めでたしめでたし・・・・・・ってなってたら、ワイは今頃こんなブログは書いてないんだっつうの。

 ・とりあえず今回で「仕事」カテゴリーの記事は終了します。次回からは新社長登場の仕事の記事になり、カテゴリーを「仕事シーズン2」にしてお送りいたします。
お楽しみに!・・・いや、ワイはさっぱり楽しくないんだけど。

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