さて、今回の記事からは次のカテゴリー「仕事シーズン2・下」での展開となります。波乱万丈だった「上・中」だったが、「下」もあるということは・・・(白目)。今まで以上の混乱と激動のこのカテゴリー、開幕でやんす・・・。
期待しても・・・良いのか?(ダメ、絶対)
F社から主な金型を引き上げられて以降、儲かりもしない細かい仕事ばかりを取ってきているせいで、仕事の工数は増えるくせに給料も利益も増えない状態がしばらく続いていた。そのせいで従業員のやる気はダダ下がり状態になっていた。
ただ、そんな日々も長くは続かない。そう、取引先からも「もう今出せる仕事はない」と言われ新たに取ってきたカスみたいな仕事の受注も少なくなっていったのだ。「既存の取引先から仕事を取ってくる」ことしか能がない社長には、これはもうどうしようもない状態であった。取引先も暇だと聞いて、もうこれ以上取れる仕事はないと悟ったようであった(悟ったというより諦めたというべきか)。そしてようやく、ワイとXは定時に退社する日が増えていったのである。いやぁ、ありがてぇありがてぇ・・・・・・って、チョ、マテヨ。本来はこれが正しいはずだろ?会社がピンチになってから(いつもピンチじゃね?)ようやく定時で帰れるとか、この会社の存在意義に疑問を抱かずにはいられないぜ!
ヒマになった社長は(当然ながらY社も同業で取引先も被っているのでヒマ)、別に来なくても良いのに弊社にもちょくちょく来るようになる・・・弊社が腐るから来るんじゃねぇよ!そんなある日、ワイとXがちょうど事務所で仕事をしていたところへクソ社長がやってきた。ちょうどワイらに話があるという。コイツの話はマトモだった試しが1つもないゆえ、身構えるワイ。以下がその会話である。
シャチョ「今ちょっとヒマだし、今のうちに新しい男性社員を見つけたいと思ってて」
ワイ&X「はぁ」
シャチョ「工場長も1人じゃきついだろうし、会社の今後の存続を考えたら工場長よりも若い人を雇って、今のヒマなうちに色々覚えてもらうのが良いかと思って」
顔を見合わせるワイとX。おいおい、なんか今までよりはずいぶんまともなこと言ってるぞ、頭でもぶつけたのか?今はまだ夏だが、明日大雪降るんじゃないだろうな??・・・ってか、会社の今後の存続って何?今の状態で存続できると思ってんの?やっぱり通常運転だわコイツ。更に話を続ける社長。
シャチョ「それで、新しい人を入れるにあたって、工場長とシメジさんの要望を聞こうかと思って」
あのさ、そのセリフ言うの遅いんだっつーの。お前が社長になってから雇った人間でまともな奴1人もいねぇwww今さら過ぎて呆れるわ。だが社長が意見を求めてきたので、思っていたことを全部言うことにした。
ワイ「まず、工場長より年下は絶対条件です。年上だと変なプライドから指示を聞かない場合などがありますから」
シャチョ「・・・それはそうだね」
ワイ「それと、いくら猫の手を借りたいくらい忙しいからといって、本当に猫の手を持ってくるのは止めてください。邪魔にしかならないんで」
シャチョ「・・・・・・そうだね」
ワイ「あと、面接の際も良く精査してください。自称「仕事出来る」は当てにならないです」
シャチョ「・・・・・・」
ワイ「町田さんを例に挙げますけど、彼が嘘をついて弊社に来たせいで仕事が滞り、その滞った分は結局私や工場長がやらなければならなくなります。忙しいから人を増やして負担を減らしたいのに逆に負担が増えることになるのでは本末転倒です」
シャチョ「・・・・・・そうだね」
・・・「そうだね」しか言ってなくて草。ちなみに工場長Xの意見は以下の通り。
X「年下で業界未経験の方が、変な先入観やプライドがなくて逆に良いかもしれない」
シャチョ「確かにそれも良いかもしれない」
この意見は一理ある。長年この業界に勤めていて思うのは、偏屈なジジイやおっさんが多いということである。このブラックな業界が人をそういう風に変えてしまうのか、それとももともと偏屈だからこの業界に来たのかは知らんが、マジで変な奴多い。こんな発言をしているXだって昔は相当なクソ野郎だったわけで、ある意味説得力があると言えよう。それなら、何色にも染まっていない業界未経験の若い人間を1から育てた方が早いんじゃないか、という話である。
我々の意見を聞いたあと、社長はY社に帰って行った。顔を再び見合わせるワイとX。「今までこんなことなかったよね?全てが上手くいかないから改心したか?」とか言っていたのだが・・・・・・次回へつづく。

