さて辛い日々の中、クイーンの曲で気合を入れながら何とか仕事をこなしていたのだが・・・。
ワイのステージ
さてそんなある日、薄暗い中いつものように早出出勤をするワイ。ぶっちゃけこれが当たり前になりすぎていて、本当は異常な事態であることにすら気が付けないままである。ワイは工場長のXよりも早く出勤していた為、朝一の工場内は静かである。夜中も自動で稼働していた成形機は、原料が切れて(夜中に原料を追加する人間がいないため)、止まっている。
そんな中、その静まり返った薄暗い工場ので、ワイはでっかいくしゃみをしてしまったのである。その瞬間、気持ちいいほどに工場内にワイのくしゃみが反響したのである・・・・・・何かひらめくワイ。
次にワイは「Is this the real life・・・・」と、クイーンの「ボヘミアンラプソディ」の冒頭を歌ってみたのである。まぁ皆も想像は付くと思うが、めちゃくちゃ響いたのである。風呂場も響くが、そんなの目じゃないレベルで響いたのである。ワイはそのまま1曲ぶっ通しで歌った。そして思った。
「・・・・これすんごく気持ちええぇ!!!!!!」
そうして、ワイは朝一に出勤してから真っ先にクイーンの「ボヘミアンラプソディ」を歌いあげてから仕事に入るというルーティーンが出来上がった(ぶっちゃけ弊社の給与体系は30分単位でしか賃金が発生しないクソ仕様なので、歌を1曲2曲歌ったところでこちらが損してることには変わりない)。
誰もいない工場で朝一で歌う事で、ストレスが解消されるような気がした。歌詞の内容が今のワイの辛い状況にリンクする部分もあったのは確かだ。もちろん歌ったからって根本的なストレスが無くなるわけではないが、それでも歌い終えた瞬間のあのスッキリ感、やり遂げた感(何を?)は、仕事では絶対に得られることの出来ない感覚であった・・・今よくよく考えたら、ワイ相当壊れてないか???
そんな日々がしばらく続いた。気温が寒くなって来ると朝起きるのが正直辛くなっていたのだが、「会社でクイーンの曲を歌うぞ!!!!」という事だけを動機として出勤している状態であった。それぐらい、今の仕事に希望もやりがいも感じられない状況に陥っていたのである。そんな状態でも何とか首の皮1枚で繋がっていられたのがクイーンの曲のおかげであったのならなんと素晴らしいバンドなのだと、今になっても改めて思うのである。
ワイの1人ステージ(工場)は、しばらく続いた。・・・・・・はて、なぜしばらくしてやらなくなってしまったのか。それは、朝一で歌っても解消されないレベルの新たな大きなストレスが徐々にワイに近づいてきたからであったとさ・・・・・・。


