新しい社長になってから数日が経過した。さて、会社の体制と仕事の方は・・・と言いたい所だが、ワイは一か月後に手術が迫っておりそれどころではなかった。そりゃ腹切るんだから嫌だよねって?違う違う、そうじゃ、そうじゃない。
ウッキウキなワイ
開腹手術と言えば普通は憂鬱なものだ(いや、人によってはそうではないかも知れないが)。だがワイは違った。なぜなら手術した後、1カ月の自宅療養期間が強制的に付いてくるからだ。今まで本来ならば休みのはずの土曜日や下手したら祝日なども出勤していたため、年末やお盆(それでもギリギリまで出勤していたので会社のカレンダー通りにはならない)以外は連休など皆無であった。それが1カ月も休めるのだ。そりゃあ嬉しいに決まっとるがな(感覚が麻痺してる?)。
会社の方はワイの読み通りに閑散期に入っており、さらに冬場だけの期間限定で毎年アルバイトが来ることになっていた。ワイは自分が休めることにウッキウキでもはや仕事なんぞどうでも良くなっていた為、パートタイマーに何を聞かれても「工場長に聞くか資料で調べて」で押し通すようになっていた。そもそもこれから開腹手術しようっていう人間にギリギリまで色々聞いてんじゃねぇぞクソが。
社長(もう社長は交代してしまったので、「新社長」ではなく「社長」表記にします)はワイが手術することは知っていたが、何の病気で手術するのか知らなかった。ワイは手術前検査で休む報告を兼ねて、改めて手術の日取りと手術内容を社長に報告しに行ったのだが・・・。
ワイ「それで手術の内容なんですけれども」
シャチョ「そこはプライベートな事だから言わなくても良いよ」
ワイ「えっ?」
シャチョ「えっ?」
ワイは違和感を覚えた(違和感覚えるの早すぎて草)。自分の会社の従業員が何で手術して何で自宅療養をするのか知らないのは、社長としてマズいのでは?取引先などの誰かに「あれ?腹痛のシメジさんは?」って聞かれて「いや、何の病気か知らないけど入院手術してる」ってやりとりは明らかにおかしいだろうよ。ワイは聞きたがらない社長に無理やり病名と手術内容を告げた。この時覚えた違和感は今後次第に大きな物へと変わって行く事になる。
ワイの入院手術の日が近付いてきた。パートタイマーBはワイに「手術終わったらお見舞いにシュークリーム持って行ってあげる」と言ってきたが、普段からお前のツラ見るのが苦痛でしょうがないのに、なんで手術後にわざわざそのツラ見なきゃいけないの?罰ゲーム意外の何物でもないんだが。それにシュークリームって・・・。今までお前がワイに迷惑かけまくってきて、しかも反抗的な態度まで取られてほぼストレスが原因で病気になったようなものなんだから、持ってくるなら手術代金+療養中の給料+慰謝料の現金3点セット一択だろ。つか、来んなよ。
ワイはパート達に「絶対に来ないでね」と告げた。パート達は「えー、なんでー」とほざいてたが、こいつらには分からないんだろう。入院手術自宅療養が、ワイの唯一の安らぎタイムであるという事が。
こうしてワイは手術のため、入院した。入院手術で1週間、自宅療養で4週間。合計5週間分のまとまった休みだ。今思えば開腹手術が楽しみって異常な思考だと思うのだが、何年も過酷な環境にさらされると人間というものは思考が停止してしまうようである。さて、ワイはこの後どうなるのか?そして大きくなっていく違和感とは?まだまだ続きます。

