さて、上田はかなりの問題児なのではないかと思い始めたワイ。仕事は遅く、しかもやる気もない。これは困った。ワイは「それでも慣れれば出来るかも(ただし微レ存)」説を信じたかったのだが・・・。
いろいろ進まない
さて、この記事の通りに左右混じっている製品を左と右に分けてもらうという簡単な作業を続けて本日もやってもらうつもりでいるワイ。ところが朝の9時になって出勤してきた彼女の姿を見てワイは驚いてしまった。なんと出勤してきた彼女の両手には包帯がぐるぐると巻かれていたのである。はい?なにこの包帯?家で怪我でもしたのか???頭の中をグルグルといろんな考えが駆け巡る。そもそもこんな状態で仕事が出来るのかも怪しいわけで、ワイは上田に尋ねた。
「どうしたの?その包帯?」とワイが言うと上田は「初日にやった仕事(折るだけ、切るだけの仕事)で手のひら炎症して・・・」との事。そんな状態で仕事は出来るのか聞くと「大丈夫です」と言い張る。本人が大丈夫というからには仕事をやってもらうしかないのだが、昨日彼女がやり残した左右分けの仕事が自分の机に乗っかってるのをみて上田はまた怪訝そうな顔をしながら「・・・これですか?」とワイに聞いてくる。いや当たり前だろいい加減にしろと思いつつも「お願いします」と言うワイ。上田は嫌々席に着いた。
ただでさえ仕事が遅いのに、両手とも包帯グルグルでは更に仕事が進まない事は明白であった。しかしながら弊社は製造業。手を使わない仕事などというものは一切存在しない(これはどの業種も一緒か)。なので「本人が仕事出来ると言い張っている以上、手をケガ(?)してようがそれに配慮したような仕事は弊社には存在しない」ということになる(パソコンとか出来るなら話は変わって来るが、弊社でパソコンを扱えるのはワイのみ)。上田は昨日以上の遅さで仕事をちまちま進めている(実態はほとんど進んでない)。
包帯グルグル巻きの上田を見ると、まるでその仕事を振ったワイが悪いと言わんばかりの無言の圧を感じる。しかしながら、今まで何人もその仕事に携わってきているが、指に絆創膏まではあっても手のひら包帯グルグルは見た事が無い。はっきり言って、この仕事レベルで包帯グルグル巻いてるんなら、ワイからしてみれば「この仕事自体向いてない」と判断せざるを得ない。だが、ワイがそう判断したところで何かの権限があるわけでもなく、今からこんなんでこの先どうなるんだ・・・と嫌な予感しかしない。
昨日よりもダラダラ仕事をする上田。しかし包帯グルグルな手前、ワイも中々指導や注意がしづらい状態であった。ただどんなに遅くても、一生懸命やってくれているならこちらも文句はない。ただ、彼女は相変わらずその姿勢が見られずむしろ「包帯巻いているレベルのケガなんだから、遅くやって当たり前でしょ」といった感じが態度からひしひしと伝わって来る。これって、なんか舐められてるような気がしなくもないんだが・・・?
こんな状態ではいつまで経っても仕事が終わらない。今弊社が成形している仕事の中で「考えなくても良い仕事」はこの左右分けの仕事のみ。考えたり判断しなくても良い仕事なのにこのペースでは、他の仕事は任せられないのが現状である。というか検査の仕事も結局手は使わなければならないわけで、結論としては「現時点で上田にやってもらえる仕事はない」というね・・・。しかし本人は出勤を希望しており、ワイ的にはこれ以上どうすることも出来ずもどかしい時間がただむなしく過ぎて行った。
こうして時間は刻々と過ぎて行き、結局上田が帰るまでに左右分けの仕事が終わることはなかった。明日もこの状態であればさすがに見過ごすわけにはいかず、明日の様子を見て上田に注意なり指導なりをしようと考えたワイ。ただ、固いものを切った事による手のひらの炎症なのであれば、今日よりは多少なりとも良くなっているだろうという期待もあった。
だが、この読みは甘かった事にこの時のワイはまだ気が付いていなかったのである・・・次回へつづく。

