目クソ鼻クソ対決 その6

仕事シーズン2・上

目クソ鼻クソ対決 その5(前回の記事)

 さて、両手包帯グルグルのまま出勤してきた上田。ケガをしている以上、急かすことも出来ずワイはイライラが募りつつあったのだが・・・?

 嘘だと思われても仕方ない

 翌日の上田も両手グルグル巻きの状態であった。さすがに心配になったワイは昨日と同じように「大丈夫か」と尋ねるが「大丈夫」としか言わず、今日はさすがに察したのかワイに何も聞かずに左右分けの仕事を始めた。包帯グルグルでも、もしかしたら昨日よりは良くなっているかもしれない、そう思って上田を見てみても相変わらずダラダラと仕事をしている。これはどうしたものか・・・ワイは肩を落とした。
 その日の昼の休憩時間、ワイはパートタイマーBと上田が会社の外で仲良くウ〇コ座りでタバコをふかしている所を目撃した。こいつら仲良いんか。仕事は一生懸命やらないくせにタバコ吸う余裕だけはあるんだな、とワイは思った。タバコをスパーと吸っているパートタイマーBと上田は、ウ〇コ座りっていうよりこいつら自身がウ〇コじゃね?とワイは毒づいた事を考えていた。あ~あ、今あの2人がいる場所に隕石落ちてこねぇかなぁ。
 その日の午後からの仕事。ワイは上田がタバコを吸っている所を目撃してしまったため、ちょっとだけ仕事を急かしてみることにした。休憩時間とは打って変わって嫌々そうに仕事をする上田。そんな上田にワイはこう言ってみた。「もしかして手が辛い?もしそうでないならば、これは本来内職レベルのお仕事だからもう少し早くやってほしい」と(もちろん早くやる方法はすでに教えている)。そんな事言うなら最初から内職出せば良いじゃんと思われそうなので最初に書いておくが、内職に出せば確かに社内でやるよりも安上がりではある。だが当然デメリットも存在しており、一番の問題は内職先の作業は遅いので納期に間に合わないという事である。なので内職に出すにしても、在庫の製品(なおかつ簡単なもの)しか出せないのが現状だ。今までダラダラやってても注意されてこなかったので、初めて注意された上田は少しビクビクしているようだった(普通の感じで注意したのに)。そして小さい声で「・・・はい」とだけ返事をして、相変わらずそのままのペースで仕事を続けた。
 今のままでは、元々仕事が遅い(やる気ないのだけは確か)のか、包帯グルグルの手のケガのせいで遅いのかの判断が付かない。本来ならばどんなに遅くと半日もあれば終わる量の製品を彼女は一向に終わらせる気配がない。でも出勤はして来る。これでは埒が明かないではないか。ワイは違った角度からアプローチしてみる事にした。
 その日、上田が帰るために着替えをしている所へワイは彼女に「上田さん、ちょっと着替え終わったら事務所来てもらえるかな?」と声をかけた。「はい」と返事が帰って来る。ワイが事務所で仕事をしながら待っていると、上田が入って来た。向かい合わせで座ってもらい、話を切り出す。

ワイ「手のケガはどう?」
上田「まだ痛いです・・・」
ワイ「お医者さんはなんて言ってるの?」
上田「・・・いえ、医者には行ってません・・・」

 ・・・こいつは驚いた。これだけ包帯グルグル状態なんだから当然医者に行ったものだと思ってたらまさかの自己診断とな?本当は医者の意見を聞いて、その意見に応じてこちらも対処するつもりで呼び出したのに、なおさらタチが悪い。

ワイ「医者に行ってないなら必ず行ってもらいたいんです。このままの状態で果たして仕事を続行していいものか私は判断が付かないし、もし仕事を続けて更に悪化したなら責任問題になってくるし。医者に行って下さい、お願いします」
上田「・・・分かりました、早ければ今日にでも行ってきます・・・」


 上田はワイに医者に行く事を約束すると、帰って行った。やれやれ・・・これで一安心(か?)と思っていたのだが、事態はとんでもない方向へ動いていくのであった・・・次回へつづく。

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