さて、従業員の提案や訴えには一切耳を貸さずに、ハンドルUを弊社でやることを決めてしまったバカ社長。ここから、更なる地獄が待ち受けているとも知らずに・・・。
ですよね
U社に金型を引き取りに行くと同時に、ハンドルUの仕様書や条件表などが渡された。それを見るワイと工場長のX。
ワイ「これは・・・・・・手間だけかかって儲からない予感しかしない」
X「だよね・・・・・・」
金型はY社の正社員水木さんが納品のついでに引き取りに行ったのだが、その際にハンドルUを成形している所を見せてもらったのだという。実はこのハンドルU、右と左があって今回弊社でやるのはその片方。つまり、U社は元々左右どっちとも自社でやっていたのを、弊社のバカ社長が「仕事くれ」ってうるさいもんだから片方のハンドルをやらせてみよう、という話になったらしい・・・・・・おい、聞いてねえよ!!
ということは、U社がハンドルの片方をやっているということはそれなりに利益が出ているはずである。弊社はU社の下請けの立場にあるので単純な比較は出来ないのだが、水木さんの話を聞いて合点がいった。なんとU社では、パートタイマーがこの仕事をやっているのだと。つまりこれはどういうことかと申しますと「本来ならばパートタイマーでもやれる仕事内容を、正社員の後藤にやらせようとしている」ということでございます。パートタイマーがやれば、人件費は後藤の3分の1で済むわけだから、そりゃあ利益出ますわ・・・・・・。
確かに、U社のパートタイマーはめちゃくちゃ優秀である。それは厳しめな社風もあるし、社長自体がしっかりしているのもある。メーカーと直接やりとりする立ち位置の会社なわけだから、当たり前っちゃあ当たり前だが。弊社のパートタイマーみたいに仕事の選り好みなんかしようもんなら、おそらく社長に呼び出されて説教された揚げ句、言うことを聞くか会社を辞めるかを迫られそうな雰囲気あるわ。それが良いか悪いかは別にして。
金型を取りに行ってくれた水木さんは、Y社の人間でありながら社長のやり方には疑問を持っており、弊社にも同情してくれている立ち位置である。パチスロ狂でさえなければマトモなのにww彼は「向こうではパートさんがハンドルUやってるよ。それをあの後藤さんにやらせるなんて(工場長のXから後藤の話を聞いている)、上手く行くと思えない」と言っていた。
なるほど。「パートにやらせて初めて利益が出せる」製品を、弊社のバカ社長は「後藤に継続的に仕事を与える」ことを目的としてハンドルUをやろうと決めたわけだよ。この2つは相反するものであり、共存は不可能。なのにこれで儲かると信じてる。儲かるわけねえだろww脳みそにウジでも詰まってんのかwww
さて、仕様書を改めて見てみる。この製品、めちゃくちゃ外観に厳しい。まあこの製品に限らずなのだが、最近のこの業界は「過剰品質」が当たり前になってきている。例えば隠れてしまうような個所でも綺麗じゃないとクレームが付くことが多くなってきた。そんな中で、よりによって更に外観に厳しい仕事を取ってくるとか、頭イカれてんのか?これ、外観が厳しければ厳しいほど製品の不良率は上がっていく。当たり前だけど。それつまり利益が減る計算やぞ?
ワイ「これ、後藤に出来ると思う?U社じゃパートさんがやってるらしいけど・・・」
X「パートが出来るなら、正社員は絶対に出来なきゃおかしいんだよ。だけど後藤は今でも基本的な事も理解出来てないし無理だ、たぶん・・・・・・」
頭を抱えるワイ。だってさ、後藤が上手く出来なかったら結局それの尻拭いすんのは他の従業員じゃん?じゃんじゃん??これ、最初から希望が1つもない話やんけ。最初から負け戦って決まってるのに、やる気出せるわけねえだろ・・・・・・次回へつづく。
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