更なる悪化 その3

仕事シーズン2・中

更なる悪化 その2(前回の記事)

 さて、F社に利幅の大きかった金型を引き上げられてしまい困った社長。一方、この製品の引き上げで自分の負担が減ると喜ぶワイ。ただ、この金型の引き上げに置いても一筋縄ではいかなかったわけでありまして・・・。

孫請けの実情

 F社は、他の取引先と比べて納期が厳しくあまり融通が利かなかった。しかも工数が多かったりセット商品が多いため、ミスをすると後始末がとんでもなく大変でもあった。そのため、弊社ではF社の製品を注文が来たらミスなく直ぐに出せるように大量に在庫を作る方針でやってきた。そうしないと納期に間に合わないから仕方ないのだ。
 そんな中で『AB製品』の金型引き上げの話がやってきたのである。問題は大量に残された在庫であった。普通、金型引き上げの際は事前に通告が行われ、それに伴って生産計画を進め、更に残った在庫は買い取ってもらうというのが業界の通例であった。しかし今回はかなり急な引き上げの通告であり、計画的に減産できなかった。その後、F社の仕事を中抜きあっせんしているS社のL氏により、残っている在庫の数を教えてほしいと連絡が入った。ただし、L氏からは次のようなことが注釈として加えられた。

「在庫を全部買い取ってもらえるかは不明です」

・・・・おいおいおいおい、業界的には全部買い取りが常識だろうがよぉ。直前になって知らされて減産も出来なかったんだから、買い取り無しなんてありえねぇぞ??そう思いつつL氏に在庫数を書いた紙をFAXしたのだが・・・・・・その後全く音沙汰なし・・・・・・F社もL氏もクソすぎてさすがにこれには草生やすしかないwwww一応社長にもこの事は報告したのだが、F社と極力関わりたくない社長は案の定この事には一切触れず、結局大量の在庫は一生塩漬け確定となる運命をたどるのであった・・・。
 さて、これで弊社へのダメージは更にデカくなった。『利幅の大きかった製品の引き上げ』に『大量の在庫を買い取ってもらえない』という新たなダメージが加わったのである。つまり、今まで在庫成形に割いてきたリソースは全部パァになったということである。どれだけ懸命にやったところでこの仕打ち・・・所詮は孫請けだしね、仕方ないね。そういう自分の立場を理解せずにF社と新たに取引を始めてしまった社長は磔の刑に値するわよ。
 時はコロナ過で不景気。F社だけではなく、当然他の取引先も弊社に回せる仕事など持っているわけもない。社長がどれだけ「仕事が欲しいから下さい」と言ってもカスみたいな仕事を寄越されるか、逆に金型が引き上げられる始末であった。まぁ、こうなることはワイはかなり前から分かってたんだがな?唯一それを分かってないのが経営者なんだから、もうコイツ死んだ方が良いよwwww

 こうして、ただでさえジリ貧だった弊社は更に苦境に陥っていくことになる。もちろんこうなってしまった以上(100%クソ社長のせいだが)今のまま事を進めていくわけにはいかないと思うのだが・・・・・・次回へつづく。
 

タイトルとURLをコピーしました