転落への道 その2

仕事

転落への道 その1(前回の記事)

 社長の病気が発覚し、仕事量と精神的負担が増えたのにも関わらず給料は全く増えなかったワイは、次第に体に異常を感じるようになっていった。それと同時に社長が新たな病を患い、ワイは自分の体調をケアできないまま更なる仕事を抱える事になる。

雲行きは怪しいどころか土砂降りなのでは?

 私はこの頃から、朝だるくて起きるのが辛いことが増えてきた。だるい体を無理やり起こし、だるいまま運転して何とか会社にたどり着いていた(家から会社まで車で15分)。そして、だるいまま仕事をやるという日常を繰り広げていた。そして、この時からだるさと同時に蕁麻疹が毎日出るようになってしまった。
 皆さんは蕁麻疹になった事があるだろうか。最初は離れ小島だったのに段々デカくなっていって、最終的にはユーラシア大陸になるアレです。この蕁麻疹、とにかく痒い。夜に出ることが多いので当然痒みで目が覚め、市販のお薬を飲み一通り掻きまくった後、何とか眠りに就くのがもはや日課になっていた。更に胃痛まで・・・。さすがにこれはやばいと思い、めったに会社に姿を見せなくなった社長を何とか捕まえて事情を説明し、病院に行くことにやっと成功した
 血液検査やら胃カメラ、エコー、レントゲンなど一通りやったが、全て異常なし。医者に会社の話をしたら「確実にストレスだね」と言われた。社長に結果を報告したら、「会社のせいだから・・・」と診察費と検査費用だけは出してくれたが、それ一回きり。いや、給料上げろや。ちなみに蕁麻疹は慢性化してしまい、未だに薬飲んでます。
 そして、社長の新たな病気というのが「鬱病」。この病気を理由に、社長はほとんど会社へ来なくなり、事実上会社は私とXが回す事態に陥ってしまった。ワイは給与振り込みの依頼の用紙も書いていたので誰がどれだけの給料をもらっているのか全て把握していたのだが、ミスをしまくって責任も取らないパートのババアと比較するとワイの給料が仕事量と責任の重さを考えた場合に一番少ない上に、顔すら見たことねぇ社長の母親や、週に2回ほどだけ会社に来てテキトーに掃除してとっとと帰っていく社長の嫁が2人合わせてワイより高い給料(役員報酬)をもらっている事に非常にストレスを感じまくっていた。
 そして、怪しいのが社長の「鬱病」である。本当に鬱なのか私には疑問に思う事が多々あった。なぜなら「鬱です」と従業員に公表した後、ちゃっかり新しい車(外車)を購入していたのである。しかも同じメーカー、同じ色で、同じ車種でグレードアップしたものを購入していたのだ。
 遠巻きに見れば前の車と同じに見えるだろう。わざわざ似たようなものを買うという事は、従業員にバレないようにするための工作としか思えない。更に鬱と言いながら、仲間内でゴルフに行ったり、東京に遊びに行ったりしているのも知っている。本当に鬱なら、果たしてこんなことが出来るだろうか?
 もし仮病だとすればなぜそのような事をするのか、という話になってくるのだが、推測される理由はただ一つ。それは病気を理由に「会社を手放したい」ということである。前にも書いた通り、昔のように儲けることが難しくなってきており、資金繰りに困っているような様子も垣間見えた。それなら自分の病気を理由に、これ以上の傷を負う前に手を引いてしまいたいのではないか、というのがワイの推測であった。そして、自分が会社を手放す前に資産形成をしておこう、と。

 これが単なるワイの推測だけで済めばよかったのだが、残念な事にこの話は月日が経つにつれて現実味を帯びてくるようになる。そして、ワイの体調にも更なる変化が・・・・。

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