一線を越えて その1

仕事シーズン2・下

地獄へようこそ ファイナル(前回の記事)

 さて、後藤がとんでもなく仕事が出来ない人間であると判明したにも関わらず、なぜかその事実を一切無視して工場長のXだけに責任を求めるバカ社長夫婦。そんな夫婦に何も言い返せないXは、更なるストレスを抱えていくことになり・・・。

イライライライラ

 もちろん、ストレスを抱えてるのはXだけではない。後藤が作ったものを検査するワイら女性陣にもその負担は重くのしかかっていた。なにせ、今まで出たことがない箇所に不良が出るようになっていたのである。この仕事はウルトラ薄利多売なため、いかに効率よく検査を終わらせられるかがキモになってくる。
 例えば、すごろくなどで使用するサイコロを想像してみてほしい。今までは、1の面と6の面だけを検査してれば良かったものが、後藤がわけわかんねぇ製品を作ってくるせいで1~6までの面を全て検査しなければならない、といった感じである。これ、単純計算で今までの3倍の時間をかけてリスクのある製品を検査しなければならない、ということである。そんでもって後藤の給料はワイより高いわけだから・・・・・・なんか色々計算合ってなくて草。
 もちろん、ワイだけではなく弊社のパートタイマーにも(久しぶりの出演)その負担はかかってきていた。

パートが検査する→どうしてこれに気が付かない?って感じの不良が出る→本人に直すようお願いする→直す(あくまでも自称)→再度検査すると今度は最初とは違う個所に不良が出る→本人に直すよう以下略→直す(あくまで自称)→再度検査するも以下略

 とまぁ、こんなことを繰り返すようになっていた。永遠にデジャヴな感じなんだけどもしかしてワイらキツネに騙されてる??これにはパートもうんざりしていたが、更にダメだったのはここまで散々人に迷惑かけておきながら、後藤が我々に謝る場面が一切ないということである。別にみんなの前で謝れとか言っているのではない。ただ、間違いやミスを誰かに指摘されたその時にすら「あ~・・・ごめんなさい」のような謝罪すら一切ないのである。これじゃあ尻拭いしている方にストレスがたまるのは当たり前やろがい!!
 もちろん、Xもただ黙って見ていたわけではない。社長のバカ嫁に電話で注意されて以降、また前のように指導を再開していた。ただ、後藤自身の仕事の理解度や基礎的な事すらなってないせいで、新人に教えた方がまだマシレベルで事が運ばない。それプラス理解してないのに理解したふりをする、何を聞いても無口、などの後藤の性格というか変にプライドが高いようにも見えるその特性のせいで、進捗状況はゼロどころかむしろマイナス、といった感じに陥っていたのである。
 この後藤の性格・・・いや、特性と言った方が正しいとは思うのだが、前にも書いたが普通ではない上に誰かに似ている、とワイは感じていた。そう、それはこの回で散々苦労をさせられた町田である。ワイは医者ではないので、断定は出来ない。だが、この後藤という人物、恐らく町田と同じASD(自閉スペクトラム症)ではないかと。コミュ障であることや、絶対に謝らないこと、分かったようなふりをしてその場から逃げようとするなど、どれもASDの症状に合致しており、逆にそうじゃなかったらこいつはなんなんだ、という話である。後藤の年齢からいって(50代)、今まで診断をされずにここまで来たものと思われ、その点も町田と合致している。
 恐らく本人も相当生きづらいままここまで来たものとは推察出来る。ただ問題なのは彼が仮にASDだったところで、何も解決策が生まれない、ということである。町田の回でも書いたが、社長に「もしかしたら・・・」と相談してASDの特性を調べるようにお願いしても、調べないどころかワイを差別者呼ばわりして問題を放置された過去がある。これに関しては、差別主義者は相手の特性を理解しようともせず解決策すら考えないお前の方だろ、と思っている。
 つまり何が言いたいかと言うと、社長に「後藤はASDかもしれない」と言ったところで、問題を放置される可能性がほぼ100%ということである。だからワイはこの「恐らくASDである」ということに関しては社長に一切言わないことをこの時点で決めたのである。

 ただ、工場長のXだけには言っておいた方が良いとは考えていた。定型発達と発達障害では、そもそも対応の仕方が全く違う。その意味も込めて、ワイはXにワイの考えを伝えることにしたのである・・・・・・次回へつづく。

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