一線を越えて その2

仕事シーズン2・下

一線を越えて その1(前回の記事)

 恐らく後藤はASD(自閉スペクトラム症)だろうと踏んだワイ。一応、工場長であるXにはそのことを伝えなければなるまい。

えーと・・・・・・

 例の朝のミーティングで、Xに後藤の事を話したワイ。

ワイ「後藤さ、もしかしたら自閉スペクトラム症(ASD)っていう発達障害かもしれない」
X「そうなのかなぁ?」
ワイ「町田いたじゃん?あいつの事思い出してみ?後藤とそっくりだと思わない?」
X「そう言われてみれば確かにそうだ」
ワイ「町田の時もそうだったけど、なんでコイツこんな変な行動取るんだ?って部分をASDの特性に当てはめてみると、ピッタリなんだわ」
X「ふ~~ん・・・」
ワイ「だとすると、指導方法変えなきゃいけなくなる」
X「どんな風に?」

そう聞いてくるXに、ワイは
・あいまいな指示を出さないこと(例えば、掃除を頼むときなどに「そこら辺をテキトーに掃除しておいて」ではなく「この棚を雑巾がけして」みたいに具体的に指示を出さなければならない)。
・2つの仕事を並行して出来ないため、1つずつ頼む(例えばAとうい仕事の合間にBやっといてみたいなのは通用しない)。
・自分で仕事を見つける、などは不可能なので常に明確な指示をこちらから飛ばさなければならない。

などなど、注意点として答えた。・・・・・・これ見て皆さん思うことは大体共通してると思うのだが・・・そう・・・ぶっちゃけ「無理ゲー」なのである。障害者雇用を理解していて、組織としてその仕組みが出来上がっているのなら、これでも問題ないと思う。なぜならこういう仕組みを作れるような会社はそれなりに大きく難解な手順を含まない単純作業も存在しているため、1つの単純作業だけに取り組める環境が整っているからだ。
 だが、弊社はクソ零細である。会社というものは規模が小ければ小さいほど、仕事内容が煩雑になってくる。儲けが少なく人を大量に雇い入れすることが困難なため少数で色んな仕事をこなさなければならず、まさしく事務作業から現場まで、といった感じである。そんな中で、1つの単純作業しかこなせない(しかも遅い上に間違ってる)人間が来たらどうなるか・・・・・・それは崩壊の始まりでもあるのだ・・・ヒェー。

X「そんなの無理に決まってる」
ワイ「でしょ?社長に発達障害の事相談しても無視されるしな」
X「町田の時がそうだったもんね」
ワイ「だからこそ、社長に発達障害の事は言わずに、でも後藤は仕事出来ないってことは伝えなきゃいけないと思うんだけど」
X「何言ってもムリ」
ワイ「でも今でさえ大変なのに、社長の耳に入れとかないとウチらが更に大変になるだけだよ?」
X「言ってもムダだから」

 ワイは口から「言ってもムダなんじゃなくて、言うのが嫌なだけなんじゃ?」と出かかっていたが、ただでさえ疲れてんのにこれ以上トラブるのも嫌でグッとこらえた。つまり、Xの意見を総合すると「ワイが提案した指導方法はムリだけど、社長に後藤が仕事出来ないことを言うのもムリ」ってことで・・・・・・えーと、お前解決する気ねぇだろww大事なことすらも報告出来ないなら工場長なんかやめちまえwwww

 この「社長に相談する気もない」Xの姿勢は、ただでさえウンコ状態の弊社を更なる悲惨な状態へと導いていくことになるのである・・・・・・次回へつづく。

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