ワイの地獄 その10

仕事シーズン2・中

ワイの地獄 その9(前回の記事)

 さて、問題の月曜日の朝になった。実は社長と電話して不安が少し解消された(されてるか??)せいか、土日には割と動けるようになっていた。という事は、精神的ストレスから来ていた症状だったということは確定した。月曜日の朝になっても動ける(本調子ではない)感じだったので、とりあえず電話での約束通りにワイは出勤することにしたのだが・・・。

完全にワザと

 会社に出勤したワイは、「今日からまた頑張ろう」という気持ちになっていた。体調が悪かったとはいえ1週間近くも休んでしまったわけだし。仕事に関してはワイとその他のパートで仕事内容は分けてあるので、迷惑はかかっていないはずだ。そう思いつつ、ワイ以外誰もいない検査室で自分の仕事をやり始めていた。あと20分ほどでパート達が出勤して来る時間になった時、検査室の扉が「おはようございます」という声と共にガラッと開いた。見てみるとそこには社長が立っていた。社長が来るとは聞いてないワイは驚きつつ挨拶をする。

ワイ「おはようございます・・・」
シャチョ「調子はどう?」
ワイ「本調子ではありませんが何とか大丈夫そうです・・・今日からまた頑張ります」
シャチョ「それは良かった」


・・・と、ここまでは良かった。というか、ここで終わるものだと思っていた。社長がワイの体調を気遣って弊社に来てくれたのかと思っていたが、その考えはクソ甘かった事に直ぐに気が付く羽目になるとは、その時は想像していなかった。社長が何をしに今日弊社にやって来たのか、その真意は次のセリフで明かされる事になった。

シャチョ「これから従業員のみんなに事務所に集まってもらって、そこで腹痛のシメジさんは皆に迷惑をかけたんだから挨拶して」

・・・このセリフを聞いた途端、頭の中が真っ白になったのを覚えている。今ブログを執筆しているこの瞬間も、目から汗が出てなぜか画面がぼやけた状態だ。このセリフを要約すると「迷惑かけたから皆の前で謝れ」である。そもそもワイは皆に迷惑をかけた記憶が一切ない。だって仕事の内容はワイとパートで分けてあるし、その事はXから社長にも報告されている。
 本来ならば皆でやらなければならない仕事をあからさまに「やりたくないオーラ」を出して拒否してきたのはパート達で、結局ワイは一人でF社の仕事をやってるわけで、むしろ長期間に渡り迷惑をかけられてきたのはワイだと言っても過言ではない。むしろパート達が自分でやらなければならない仕事すらもワイに「苦手だからやってくれるぅ~?」と押し付け、ワイがなぜかやっている状態だった。その現状も社長には伝えてあるのに。そのワイが1人でやっている仕事はがむしゃらにやったおかげで納期も間に合っており(その代わりクレーム来たが)、一体誰にどのように迷惑をかけたのかが全く分からない。
 今日、ワイは気持ちを新たにして再び頑張るつもりで出社してきた。が、社長の登場でその心は再び折れる寸前になった。そしてワイは確信した。金曜日に社長に電話した時、ワイは自分の思っている事を全て話した。そうしないと問題は解決しないし、「思った事は我慢しないで言え」とワイに言ったのは社長自身だ。だが社長はそれを『自分に対する文句』だと捉え、今日は完全にワザとワイの心をへし折りに来たのだという事を。電話で自分の気持ちを素直に言ったらこの仕打ち。そして、蘇る過去の記憶

 社長が検査室から出て行ったあと、「はははは・・・・」とワイはなぜか乾いた笑い声を出していた。いや、多分心の中では泣いてるんだが。こうなっちまったもんはもうどうしようもない。頭の中が真っ白になったワイは『何も考えずに開き直って謝るしかない』と思ったのである・・・次回へつづく。

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