度重なる重大ミスをやらかし、その後の対応も最悪なQにとうとう我慢の限界を超えたワイは自ら社長に報告することを決め、更に工場長Xにも同席を求めた。もちろん、ワイが話すのはワイとのやり取りの部分のみ。その他の成形関係の重大ミスはXの口から言うのが妥当というものである。
クソ×3人(ワイは除く)
社長が来たので、ワイはXを呼んで事務所に入った。社長と向かい合ってワイら2人が座る。本来ならばXから口火を切らねばならないのにじっと黙ったまま。なんだこいつ、冬眠でもしてんのか?仕方ないのでワイが口火を切った。
「この前の成形機が水浸しになった件なんですが、実はあれQさんが原因なんです」
そう言った後、その後にあった全く反省していない様子の出来事など、一連のワイとのやり取りを正直に話した。社長は「え?そうなの?」と聞いてないよといった様子。そりゃ、Xが報告一切上げてないんだから知ってるわけない。
ワイ「正社員なのに、会社に大損害与えた後も始業時間直前までテレビ見て笑ってるのはおかしいですよ、こっちはそれの尻拭いに追われてるのに」
社長「う~ん、人それぞれだからね~」
ワイ「それと、Tさんと近付いているばっかりにTさんの考えに感化されている気がします。実際にQさんとTさんのやり取りで『あいつ(ワイ)のいう事は聞かなくていい』というTの主張に『そうですよね』と同意してますから」
社長「感化されてるのはないと思うけど」
ワイ「でも、Qさんは正社員なのにバイトのTさんと同じように時間ギリギリになってから仕事始めてます。いや、10分や15分前に開始しろって言ってるわけじゃないんです。ただ、始業時間1分前になってもテレビ見てるのがおかしいって言ってるんです。工場長もそんな風には教えてないですよ」
社長「そんなことないと思うけど」←以下ループ
・・・だめだこいつ、話になんねぇ。一方、このワイと社長の不毛なやり取りを横目に息を潜めている奴が1人・・・。そう、Xである。ずっと黙ったままなのでワザと工場長の名前出したのに、全く反応しねぇ。こいつ魂抜けてんのか?そもそもこんな事になってしまった原因はQだけにあるわけではない(Qの責任はもちろんデカいが)。Xが全てを放棄した結果周りに飛び火したのが今回の事件なのだ。その元凶がこの場に及んでもまだ黙りこくってんのかと思うと腹立つな。そういう事なので、ワイは爆弾を投下した。
ワイ「今回の他にも、実はQさん重大なミスを何回もしてるんです。ね?工場長?」
Xはハッとして「え?えー・・・あー・・・うー・・・」とか言い始めた。なんだこいつ、今度は幼児退行かよ。てか、なんでそもそもまともに喋れないような奴が工場長なんだよおかしいだろ。いつまで経っても「えー」とか「うー」しか言わなくて草も生えない状態なので、自分で話した方が早いと思いワイが説明することにした。
ワイが1つ1つ説明するたびに、社長はかなり驚いた様子。「何も工場長から報告がないから、上手くやってるのかと思ってた」だと。そりゃそうだわな。それよりも何よりも腹立ったのがXである。ワイが説明を進めるに連れてなぜかさっきのダンマリ状態は解除され、「あれじゃ正直使えない」だの「自分がやった方が早い」だの「あれでは指導するのは無理」だの、ワイの説明する横から茶々を入れてくる。てめぇ、最初っから自分の口でそれを言えや。そして思った。「こいつ、人の背中の後ろに隠れて石投げるタイプだ」と。
だが、今回の話し合い(になってるか?)において何も結論が出る事はなかった。納得いかないが社長が決断しなければそれまで。ワイらはあくまでも報告を上げただけ。Qに対して社長が聞き取りをすることも注意することも一切ないまま、ワイは入院の日を迎えた。
今回の件で何がそもそもいけなかったのかと言うと・・・
1.社長がQの実力を見極めないまま勝手に「出来る」と判断し(根拠なし)、現場に丸投げ状態にした事。
2.Qが自分が出来ないにも関わらず出来るように見せかけ、またミスした際は言い訳ばかりで、反省して次に生かす気が全くない事。
3.XのQに対する指導放棄と、社長に対して報告を上げる義務を怠った事。
の3つに絞られる。Xの指導放棄は、もはや昔からの癖みたいなものになっている。この3人のクソ野郎がそれぞれ自分勝手な考えで行動した結果ワイに火の粉が飛んだにも関わらず、その本質を3人は全く分かってない様子。お前ら3人まとめてバズーカー砲でぶっ飛ばしてやりたいわ。
1カ月の自宅療養を終え復帰したワイは、Xから「Qが会社をもう少しで辞める」という話を聞いた。ワイが入院した後も、ワイに注意された件について相当プライドが傷ついたようで、ずっとその事をグチグチ言ってたという。それに加えて相変わらずXも指導放棄を続けたため「退職」の方向に舵を切ったようである。社長も、Qの実態を知ることとなったため特に引き留めなどしなかったようだ。
新社長による初めての採用は失敗に終わった。そもそも事前情報を踏まえて考えた場合、Qは地雷以外の何物でもない。そんな奴を出来ると勝手に判断して現場に丸投げとか迷惑でしかないのだ。
結局Qは会社に損害を与えただけの存在のまま会社を辞めた。これを機に社長には判断力を養ってもらいたいのが正直な気持ちだったが、この出来事が単なる序章に過ぎなかった事を知るのはこれからである・・・。

