砂嵐 その6

仕事シーズン2・下

砂嵐 その5(前回の記事)

 胃カメラの結果を待ってる間にふと見たスマホに残っていたクソ社長からのCメールと電話の着信履歴。Cメールには「工場長から聞きました。大丈夫ですか?」とのメッセージ(大丈夫も何もお前のせいなんだが)。どうしようか迷ったが何か重大な話かもしれないし、と電話をかけ直すことにわけだが・・・。

 限界突破

 シクシクする胃を抱えながらもクリニックの外に出て電話をかけ直したら、すぐに社長が出た。

シャチョ「もしもし」
ワイ「シメジです・・・・・・」
シャチョ「お疲れ様です・・・」
ワイ「着信がありましたが、何かご用ですか?」
シャチョ「いや、今朝〇〇(ワイの会社)に行ったら工場長が来て、シメジさんが急な胃痛でクリニックに行ったって聞いたものだから・・・それでどうなったかなと思って電話したんだけど・・・」←おめえのせいだよボケ
ワイ「さっき胃カメラ飲みました。今は結果待ちです」
シャチョ「そうなんだ・・・。いや、あの、もし何か言いたいことあったら言ってもらっても構わないんで・・・・・・」

 ここまではまあ、良かった(いや、経緯を考えたら全く良くないんだが)。一応心配したそぶり(こいつの性格上、本気で心配してるわけがない)を見せてはいるわけだから。ところがである。この後がまずかった。

シャチョ「あの~、胃痛なんて、胃薬飲めば治る思うよ。あの、ファモなんとかっていう薬(多分ファモチジンと言いたい)飲めば良くなるよ。自分だってそういうことあるし」

 ・・・・・・大人しく心配してるフリしてりゃよかったのに、うっかり本音が出たのだろう。こうなってしまった経緯をこいつはすっかり忘れている・・・・・・ワイの中で何かがブチ切れた。

ワイ「あの~・・・」
シャチョ「はい」
ワイ「そもそも、どうしてこうなってしまったのかという根本的な原因を理解していらっしゃいますか?」
シャチョ「えーと、その件については悪かったと思ってます・・・・・・」
ワイ「謝るくらいなら最初から言うべきではないと思いますが」
シャチョ「えーと、そうですね・・・・・・」
ワイ「物事は喋る前に精査してから言うのが普通だと思いますが」
シャチョ「・・・・・・はい」


 ワイは止まらなくなっていた。今回の件だけではない、今まで溜まりに溜まりまくったものが爆発した瞬間だった。過去にも、コイツのせいで出社できなくなったことがあった(しかも強制的に全員の前で謝罪させられるおまけつき。その時の経緯の詳細はこちらから。すんごく長いので注意)。それでも「自分も悪い部分もあったのかもしれない」と思い直し、なんとかここまでやってきたのである。それなのにコイツは自己反省も一切なく、人のせいにするばかり。そりゃ、ワイじゃなくてもブチ切れるやろ。そもそも「言いたいことを言ってもらっても構わない」って言ったのはそっちだしな。忖度なしに言ったるわ。

ワイ「そもそも前も言いましたけど、もし仮に私が悪かったとしても言う順番間違ってますよね?本来であれば後藤さんか工場長、そして最後に私の順番じゃないんですか?」
シャチョ「そうです・・・・・・」←すんごい声小さい
ワイ「あの時、私は工場長に電話を代わることを何回も提案しましたが、なぜ社長はそれを拒否されたんですかね?」
シャチョ「いや・・・・・・あんまり工場長責めて気分悪くしても困るし・・・」
ワイ「それでは、工場長に気分悪くされたら困るという理由で私を責めたのなら、私なら気分を害してもかまわないということになりますね」
シャチョ「いや、そういう意味ではなくってですね・・・・・」
ワイ「では、どういう意味なのでしょう?」
シャチョ「・・・・・・」

 おい、コイツとんでもねえクソだな。この場に及んでもうっかり本音漏らしてんじゃねえよ。チビハゲが。今までコイツに対して溜めて来た怒りは尋常じゃない。ワイは、この際このクソ社長のお望み通り、言いたいことは全部ぶちまけようと思ったのである・・・次回へつづく。

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