さて、上田の扱いに困ったワイとパートタイマーのB。2人顔を合わせると自然と上田の話をするようになっていったのだが、そこで上田の核心部分を知る事となって行くのであった・・・。
上田の真実
この頃、上田は自分の母親が体調を崩してその病院の付き添いをするためにちょこちょこ休むことが多くなった。そんなもん母親が一人で行けば良いのではと思われる方もいるかも知れないが、上田が50代なのに対してその両親はなんと90代という歳の離れようであった。ワイはこの年齢差を聞いて「高齢で産んだ子なんだな」と思っていた。Bから話を聞くまでは・・・。
以前の記事にも書いたが、現在のように上田が昼休憩になると自宅へ帰る以前は、Bと上田はタバコを吸いながら仲良く話をしていた。その時にBからは何も聞いていないのに上田から勝手に自分の事をぺらぺらと喋って来たのだという。その内容というのは以下の通り。
1.上田の90代の両親は実の親ではなく育ての親であり、本当の両親は誰なのか分からない。
2.上田は子供が2人いるのだが(息子1人、娘1人)2人目を妊娠中に離婚した。
3.子供を2人抱えて働ける割の良い仕事を考えた時、トラックでの運搬業務を思いついた。そのために大型の免許を取った。
という、割と衝撃的な内容である。こういう話を上田はBに悲しそうな顔で喋ったのだという。こんな事言っちゃなんだが、単なる同じ会社の、しかもまだ数カ月しか一緒に働いていない人間に普通ここまで自己開示をするだろうか、と言うのがワイの率直な感想である。Bは上田がこのような事を自分に対して喋ったことに全く疑問を抱いていないようだったが、ワイは違和感を覚えた。確かにこの部分だけを切る取ると「上田かわいそう。上田けなげ」という感想を抱く人もいるかもしれないが、人間観察が趣味のワイから見ると、どうにもうさん臭さが拭い切れないのである。上記の1番から説明していきたい。
まず1番だが、確かに「自分は捨てられた」という意識が強いのかも知れんが、今の彼女の生活環境は傍から見た場合「幸せそのもの」と言っても過言ではない。娘は県外へ嫁に行き、息子は地元で結婚して上田とその両親のために大きな立派な家を建てて(通りすがりに実際に見たことある)、今や3世帯同居をしている。もうすぐ孫も生まれるという。おまけに犬も飼っている。更に「自分はかわいそう」という事を強調してる割には、弊社で「嫁の気が利かない」的な発言もしている。そもそも実親だろうとクズな奴はクズなので、「私は貰い子、実両親に捨てられた」部分だけを強調したところで「いや、あんた育ての親に今まで良くして貰ったでしょうが」って感想しか浮かばないんだが、もしかしてワイが冷たすぎるだけなんか???
そして2番目。妊娠中に離婚したことを強調している割には離婚原因を話そうとしなかったらしい。妊娠中に離婚とは相当である。もし自分に非がなく元旦那に非があるのなら上田の性格ならとっくに話をしているはずである。「自分は貰い子」って事まで自己開示してるんだから、離婚原因だって話しても良いはず。でもそれを話したがらないって事は、つまり・・・?
そして3番。これがにわかには信じられない。本当に同一人物かよ?と疑いたくなるエピソードである。確かに大型免許を取るのは大変だったとは思うが、あくまでも上田の自己申告の話なのでどこまでが本当なのかぶっちゃけ分からない(大型免許を取った以外の部分)。大型を取った=運搬業務をきちんとこなしていたという事にはならないので、そこは分けて考えなければならないだろう。
つまり、これらのワイの考察をまとめると、
・上田は貰い子で実両親は誰かも分からないが、少なくとも育ての両親のもとで幸せに暮らし、現在は息子にでっけぇ家まで建ててもらって幸せそのものである。
・こいつの性格に難がありすぎて離婚されたんじゃ・・・?
・大型持ってるからって、弊社の仕事内容とは一切関係ないっす。
ってことになる。そして何よりも1番引っかかったのが「別にそんなに仲良くもないBになぜここまで自己開示をしたのか」という点なのだが、これは今まで上田が弊社で見せて来た醜態を観察すれば、答えは自ずと出てくる。そして上田から感じるうさん臭さの原因とは・・・長くなりそうなので次回へつづく。

