目クソ鼻クソ対決 その26

仕事シーズン2・上

目クソ鼻クソ対決 その25(前回の記事)

 さて、社長がクソすぎるせいで結局上田問題は一向に解決しないままであった。現場の事を一切知ろうとしないくせに上田を雇い続ける選択をする社長に「もはや何を言ってもダメだ」感が弊社に漂い始め、皆で溜息を付く状態に陥っていた。

やはりそうだったか

 ここでふとワイに疑問が浮かんだ。上田の前職は大型トラックでの配送。今の上田のクソっぷりを見ていると、到底テキパキやれていたとは思えない。なのでワイは上田と以前は仲良かったBに「こんなので良く大型トラックでの配送やれてたね」と言うと、B曰く「職業柄男の人ばかりだったから、上手いこと言って相当手伝ってもらっていたようだ」との事。なるほど、今よりは若かった頃の独身(ただし子持ち)の上田がちょっと色目使えば引っかかるバカ男がいたという事か。それで成功したものだから女ばかりの弊社でも同じ手法を使おうとして失敗したのが今の上田という事になる。こいつ、やっぱ根性腐っとるんだわ。腐ってんのは見た目だけにして頂きたい(コラッ)。
 社長が当てにならないとなると、既存の従業員は「自衛」という手法を取るしかなくなってくる。という事で、BとAさんの指導は今まで以上に厳しいものとなっていた(あくまでも仕事内容の指導においての厳しさであり、罵倒や恫喝といったものは一切ないと断言しておく)。ただしどんなに仕事中は厳しくとも休憩時間は一応上田に気を使っていたようだが、もはや上田は「自分は隅に追いやられて居場所がない」とばかりに、被害者意識丸出しの態度で弊社に居座るようになって行った。そして、ちょっとでも注意されると社長にスマホで連絡して「こんな事言われた、あんなこと言われた」と告げ口。
 そもそも「隅に追いやられたのは自分自身のせい」であり「厳しい事を言われるのは自分のやる気のなさが原因である」事も理解してない模様。そこを理解出来ないのは社長も一緒なので、社長は上田に余計に肩入れするのだろう。この2人が弊社前用水に仲良く流れて行けば良いんじゃないの????・・・そうすれば全て解決なのに・・・。
 そうこうしているうちに、上田は弊社に出勤してきても「頭が痛くて・・・」と言って帰る頻度が高くなって行った。そこでワイが引っかかったのがBの態度である。上田が「頭が痛くて・・・」と言った後に「じゃあ帰ったら」とBが許可を出し上田を帰らせた後に、Bは必ずこう言うのである。

「調子悪いのに出勤されても、大して仕事出来ないんだから迷惑だわ」

 確かにこの考えも分からなくはない。だが、上田をかばうわけではないが実際に頭痛持ちのワイ(ロキソニンヘビーユーザー)から言わせれば、出勤途中に兆候が出て来て大丈夫かと思ったがやっぱりダメだった、というのは良くある(ワイの場合は即薬で対処)。だから、上田の頭痛がそういう類のものだった可能性も否定は出来ないワケだ(頭痛自体がウソの可能性もあるが)。
 それに、何よりもBがこのセリフを吐くのはワイ的にはかなりおかしいのも事実。なぜなら今から数年前、Bの娘が高校受験に失敗して第一志望校に入る事が出来なかった時、朝出勤して来たBはゲンナリした顔をしながらワイにこう言ったのである。

「娘が志望校落ちたから、今日は私に構わないで」←・・・は?

 ワイが「大丈夫?辛かったら帰っても良いよ」と言っても「大丈夫」と言って帰ろうとしない(お前が大丈夫でもこっちが大丈夫じゃない)。あのね、いかなる理由があろうとも通常通りの業務をこなせないのであれば休んでもらった方がマシなのよ。なのに、その日のBはダラダラ仕事しながら時には手を止めて泣いている模様。でも出勤して少しでも多く給料は欲しいから帰ることはせずその日は丸1日弊社に居座った、という出来事があった。・・・これ、上田と何が違う?そんなBが上田の事を言う資格なんてやっぱりないわ。
 一方上田もBに「帰ったら」と言われた後に直ぐ帰らず、スマホで誰かに連絡している所をかなりの頻度で目撃されるようになっていった。「ま~た社長に連絡してるわ」というのが、皆の共通認識になっていた。もちろん自分が被害者ですと言わんばかりに色々社長に吹き込んでいたのだろうが、それはもう見慣れた光景になってしまっていた(要するに麻痺してる)。

 この「上田が社長に電話」という見慣れた光景が、この後に起こる最後の大波乱の幕開けであることを、この時はまだ誰も気が付いてなかったのである・・・次回へつづく。

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