工場長に半ば無視されるような形になった後藤。その状態を知りながら何も対策を取らない社長。こういった日々の積み重ねが、今回の事件を引き起こすきっかけになる。
事件勃発
そんなある日のことである。朝一で取引先のF社から弊社に電話がかかって来た。「どうしても急ぎで欲しい製品がある」とのこと。配送は基本的に午後からなのだがF社はどうしても午前中までに欲しいらしく、工場長のX自らがF社まで急ぎの製品を届けることになったのである。弊社には専用の配送車がない(Y社の配送のついでに弊社の製品を持って行ってる)ため、Xは自分の車で配送に出かけた(もちろんガソリン代は出ない。これはこれでおかしくね?)。こういうことはたまにあるので、特に何も思わないまま時間が過ぎて行き、Xが帰社してきたのだが・・・・・・。
Xが帰って来たと思って間もなく、Xが青白い顔をして女性陣がいる検査室へ飛び込んできた。様子が尋常じゃないのが見て取れた。そしてワイに聞いてきた。
X「後藤って、どこ行ったか知らない?」
ワイ「え?どっかそこら辺にいない?」
X「駐車場に後藤の車がない・・・・・・」
ワイ「えっ?朝は私にあいさつしに来たけど、それ以降は見かけてないけど・・・・・・誰か後藤さんから何か聞いてる?」
そう言ってワイはパート達に尋ねたが、みんな首を横に振った。Xは朝の8時半ごろにはF社に出かけていき約2時間後には帰社しているため、その間の女性陣は皆お仕事中である。それに加えて後藤はいつもふらふらしたかと思えばトイレに籠ったり倉庫に籠ったりで、普段から見かけない確率が高すぎて、後藤を見かけなくても誰も気にしてないの草。後藤は朝一でワイには挨拶してきており、その時にはXもまだ出かけてはいない。パートが出勤してくるのは朝の9時ごろ・・・・・・その時には、まだ後藤の車は駐車場にあったという。ということは、9時からXが帰社してくる10時半までのどこかで後藤は弊社から消えてしまったということになる。はて、なぜこんなことに?と思っていたら、Xが手に持っていた紙切れを皆に見せて来た。その紙切れにはこう書き殴られていたのである。
「人を馬鹿にするのもいい加減にしてもらいたい。 後藤」
おいおいおいおい、これって、後藤がキレて弊社からいなくなった証拠じゃねえかよ。しかしながら疑問が残る。「なぜ今日なのか」ということだ。半ば無視されていたのは今日に限らず、前から行われてきたことである。人がこういう風にキレるのにはなにか「きっかけ」というものがあるはずなのだが・・・・・?と思っていたら、Xがとんでもねえこと言いやがった。
ワイ「なんでこんなことになったんだろ?何か知らない?」
X「実は今日、後藤に何も指示を一切出さずにF社に出かけた・・・・・・」
おい、きっかけ確実にこれやんけwwクソボケがwwwいつもは、仕事がなくとも「今日は仕事がない」ということを後藤に伝えていたのだが、今日はそれすらもやらずに完全無視の状態で黙ってF社に出かけたのだという(もちろん故意に)。後藤は今日は「仕事がない」とも言われずに、仕方ないのでXに聞きに行こうと思ったらXは何も言わずに黙って出かけていた→今までのこともあってキレた、が真相だと思われる。
Xは顔面蒼白になっていた。そりゃそうである。社長に「次やったらクビ」と言われていたからだ(実はクビにはならないことをワイは知っているが)。今までの強気の態度はどこへやら、おどおどし始めてどうしたら良いかを女性陣に聞くX。自分でやったことなのに情けなくて草生える・・・・・・次回へつづく。
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