危うく後藤とケンカになりそうだったのを何とか寸前で食い止めたワイ。今まで謝ったことがなかった後藤が謝ったことで、ワイの後藤に対する考え方が少し変わり始めたのである。
悪者は誰だ
後藤の入社日以降、事務所で彼と2人きりになるのは初めてであった。お互いに謝って少しわだかまりが解けたところで、ワイは後藤に聞いてみた。
ワイ「工場長の教え方って、分かりやすいです?」
後藤「え~と・・・」
言いにくそうにする後藤。更に続けるワイ。
ワイ「実は私も工場長の指導方法はずいぶんと昔から疑問を持っていて・・・やりにくいとかない?」
後藤「確かに、そう思・・・(プルルルプルルルプルルル・・・)」
後藤から本音を聞き出そうとしたその時、後藤のスマホの着信音が鳴った。相手は社長。仕事の話だったようで、ワイは後藤から重要なことを聞くチャンスを逃してしまった。それにしてもタイミング悪すぎだろクソ社長め。どこまでも従業員の邪魔をしてきて草ァ!!
それからというもの、ワイはずっと考えていた。この問題、結局誰が一番悪いのかと。もちろん、今までの経緯を見てみれば全員が悪いと言えるが、じゃあ皆が同じような割合で悪いとのかと言えば、そうとは思えない。この場合の悪者は「後藤・社長・工場長」の3人であるが、ちょっと考察してみよう。
後藤・・・確かに仕事が出来ないのとコミュ障は大きな問題であることは間違いない。しかしながら弊社に入社したのは彼自身の意思ではなく、紹介によるもの。また、仕事が出来なくて毎日注意を受けているため、「ASDであるが診断されていない」点を考慮するとかわいそうな一面もある。
社長・・・確かに、当初の自分自身の宣言(工場長より年齢が若い・業界未経験の方が良い)をすっかり無視して、求人もかけずに自分のお友達(あくまでも自称)から人を紹介してもらったのは悪手である。だが、後藤の面接の様子を聞いたり、弊社入社日の後藤の挨拶を見る限り「何となく仕事出来そうな雰囲気」があり、ある意味それを見て安心しきってしまった節がある。そもそも社長は弊社にはめったに来ないため、後藤のポンコツな仕事っぷりは把握していない。もちろん、自身の目で直接確認しないのはクソではあるが・・・。
工場長・・・確かに、後藤のような素人以下の人間を押し付けられてかわいそうな面はある。だが、今までのワイが入社してからの彼の悪行は目に余るものがある。実際にワイも過去に何も悪くないのにコイツに下手したら命にかかわるかもしれない嫌がらせをされており(謝ってもらってない)、元から性格に難ありなのは分かる。新人が仕事出来ないのであればそれは真っ先に社長に報告すべきなのに、それを一切やらずにいきなり指導放棄したりというのを、後藤以前から今までずっと繰り返してきている。その割には「俺がいないと会社は回らない」だの抜かして、やることきちんとやってからそのセリフ言えや?
・・・さて、ここでいきなり問題です。誰が一番悪いでしょーか??確かに社長は悪い。だが、社長はそもそもこの時点で「後藤が壊滅的に仕事が出来ない」という報告を一切工場長から受けていない。となると、その報告すら上げない工場長が一番悪いのではないか、というのがワイの意見である。しかも工場長のXが社長に報告を上げない理由はただ1つしかない。それが何かと言うと「そういうことをやるのが苦手だから」である・・・・・・は????
今までもその兆候は十分にあった。過去の記事を見てもらえれば分かるかとは思うが、なにせ「報連相」が壊滅的にダメ。それは彼の「語彙力の無さ」や「今までそういう経験を避けてきた」ことに起因していると思われる。でも苦手だからつったってアンタ一応工場長なわけで、やるべきことはやらなきゃダメだろうがよ?こいつがこんな感じなばっかりに、ワイがXの代わりに社長に報告、なんてことも多々あったわけで。こんな感じでワイの中での「誰が一番悪いか選手権」は、工場長のXに決まってしまったわけでありまして・・・・・・。
さてこの賛否両論ありそうな選手権の結果だが、この答えが正しいと思わざるを得ないような事がこの後起こるのでありまして・・・・・・次回へつづく。

