事件、再び その3

仕事シーズン2・下

事件、再び その2(前回の記事)

 さて、工場長のXと後藤の監視役を任されているうちに、またまたいや~~な雰囲気を察知し始めたワイ。果たしてどうなって行くのか(悪い予感しかしない)。

煮ても焼いても食えない

 時はコロナ過である。そんな中で、弊社の仕事はじわじわと減りつつあった。ただし先を見越して在庫などを作っているため、我々の仕事がそんなに減ったわけではない。ただ、納期に追われる製品が少なくなってきていた。こんな風に若干だが余裕が出てくると、Xが誰かの手を借りなくても仕事を1人でこなせるようになってくる・・・つうか、そもそも最初から後藤がいてもいなくても一緒。むしろ後藤はミスが尋常じゃないレベルで多いため、いない方がマシまである始末。
 そうなってくると、悩むのが後藤への仕事の采配であった。今まではXが手の回りきらない簡単な仕事を、後藤に時間をかけまくってやってもらっていた(時間かかってるくせに完璧ではない)。しかし注文数の減少で今まで後藤に半日かけてやってもらっていた仕事をXが30分でやった方が効率が良いという判断になり、毎朝Xが後藤のために仕方なく書いていた本日のスケジュールに、余白部分が目立つようになってきたのである。そのため後藤が手持ち無沙汰になる場面が時折見受けられるようになってきた。
 問題は、「本日のスケジュール」に書いてあった仕事が終わってしまった時の後藤の行動であった。普通なら何してよいか分からない場合はXに聞くのが当然だと思われるが、後藤は一向に聞きに行かない。もちろんXに過去に罵倒されたという事実があるため、聞きにくいのは分からないでもない。しかしながら仮に工場長がXじゃない別の人間だったとしても、果たして後藤は自分が次に何をしたら良いかを自ら聞きに来るか、と言えば疑問ではある。後藤がコミュニケーションにかなりの難があるのは確かである。かといって自分たちも忙しいのに、50歳代の後藤を気遣うのもなんか違う気がするんだが。
 自分の仕事が終わってしまって、Xに聞きに行かない後藤。その間、何やってるかって?ぶっちゃけ「仕事をするフリ」ですわwwwでもね、傍から見てもそういうのってバレバレなんだよな。本人は気付かれてないって思ってるかもしれんが。それでもヒマになってしまったら何をしてるかって?空調が効いた事務所で自宅から持ってきた「成形の本」読み始めてやんのwwwもちろん、誰かの許可取ってるならそれでも良いよ?だけど自分のやるべき仕事も聞きに行かず、勝手にそういう事やってるわけですよ。コイツも相当ヤバい。しかも更に何がダメって、そういう専門的な本読んでる割には仕事に生かせてる確率ゼロなんだがwwwなんかのギャグかよwwww
 この状況に、ワイだけでなくパートタイマーまでもが疑問を持ち始めた。「ねえ、あの人(もはや迷惑かけられすぎてあの人呼ばわり)全然仕事してない」と。その意見はごもっともである。パートは当然ながらパートなので、低い時給で本人たちなりに働いている。そのかたわらで自分たちよりも高い給料をもらっている正社員の男(成形できることが前提の給料なので、最初から高めに設定)がふらふらしてんだから、ケリの1つも入れたくなるよな。終いには、「社長ってあの人(後藤)に弱みでも握られてんの?」と言われる始末であった。


 さすがに、今のこの状態はマズい。出来る成形の仕事がないなら雑用的な事でも良いから何か後藤にさせないと。監視役として任された以上、ワイもどうにかしなければ。そう思い、ワイなりの行動を起こすことにしたのである・・・・・・次回へつづく。

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