事件、再び その4

仕事シーズン2・下

事件、再び その3(前回の記事)

 社内でぶらぶらすることが目立つようになってきた後藤(50歳代)。この年齢のワイよりも年上の人間に果たして手を貸すべきかどうかは迷うところだが、このままでは弊社は更に殺伐としてしまうではないか。

なんでワイが・・・・・・

 ぶらぶらしている後藤の存在を認知しているにも関わらず、工場長のXはそれをガン無視していた。理由は大体察しが付く。恐らく「自分で聞いてこない奴が悪い」と思っている。でも、このままでは後藤は永遠に社内ニートのままやぞ?その社内ニートの彼の給料は、我々薄給の人間が必死こいて捻出した売り上げから出ているわけで。そこでワイはXに聞いた。

ワイ「後藤にやらせる仕事何かないの?」
X「あいつにやらせてもまともに出来ないから、やらせたくない」←気持ちは分かる
ワイ「でも、このまま遊ばせとくわけにもいかんでしょ。パートさんからも文句出始めてるよ」
X「でも、あいつ(後藤)、何すれば良いかも聞いてこないし」
ワイ「・・・・・・ってことは、後藤が自分で聞いてこればやらせる仕事はある?」
X「まあ、聞いてこればね」

 はい、言質取りました!後は後藤の元へ突撃だぜ!後藤を探してしたワイは、エアコンの効いた事務所でぬくぬくと本を読んでいた後藤を発見した。まだ午前中なのになんで本なんか読んでんだよクソがww

ワイ「後藤さん、今日やることはもうないの?」
後藤「ハイ・・・・・・」
ワイ「工場長が、何をやればよいかを聞いてくれたら仕事与えるって言ってるのね。だから、手が空いたらまず工場長に仕事ないか聞いてもらって良いですか?」
後藤「ハイ、ワカリマシタ・・・・・・」

 そう言って後藤は本を閉じて席を立ち、Xの元へと素直に向かった。前にも考察として書いたが、恐らく後藤はASD(自閉スペクトラム症)であると思われる。つまり悪気があってこんなことをしているわけではなく、マジで何してよいのか分からないんだと思う。つまり、こちらが1~10まで指示を出してやらないと動くことが出来ない。だから、こんな事ですら指示を出さないと行動出来ないのである。問題は、弊社みたいな全てのリソースが足りないクソ零細でそれをやるのはほぼほぼ不可能、ということである。つまり、状況的には詰んでるわけで・・・・・・。
 
ワイ「後藤、聞きに来た?」
X「来たから、一応倉庫の片づけ指示した」
ワイ「一応本人には手が空いたらすぐ工場長に聞くように言ったから、もし聞きに来たら指示はしてね」

 そうワイはXに一応確認しておいた。Xに聞きに行った後藤は、倉庫の片づけを命じられたようである。ただ、「倉庫の片づけ」の一言だけで何をやれば良いかを察せるかと言えばかなりダメな気がする。そこが懸念材料ではあるのだが・・・・・・。

 こうして、応急処置ではあるが一応問題解決に向かって一歩進んだ・・・・・・ように見えたのだが・・・・・・次回へつづく。


 

 

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