上田の事を書き終えてちょっと本筋から逸れたい気分なので、久しぶりに「仕事の脇道」カテゴリーの記事を書きたいと思う。とは言え、やはりストレス溜まる内容だから結局一緒な気もしなくもないのだが・・・。
ワイ、怒る
前にもちょこっと書いたかとは思うが、工場長のXが毎朝出勤してきて1番にやる事と言えば、会社の裏でタバコを吸いながらコーヒーを飲む事であった。これは別にサボっているわけではなく本来の出勤時間よりも早く出勤してきているため、その時間帯にそうしているという感じである。多分、そのルーティーンをやらないと気合いが入らないとか、そういう感じかと思われる。
ワイもXと同様、かなり早い時間帯に出勤してきており(そうなってしまった理由は別記事でおいおい書いていくぅ~)、いつのまにかその時間帯10分~20分程度(日によってバラバラ)2人でミーティングという形を取るようになった(ちなみにワイはコーヒー飲むだけ)。もちろん本来の勤務時間帯ではないため中身は真面目な話ばかりではなく、どっちかと言ったら「社長の経営のやり方への不満9割」であった。
ただ問題なのは、そこでグチグチ文句を言ったところで何の解決にもならないという事である。既に何回も書いているように、Xは会社(主に社長)に対しての不満や疑問がたくさんあるにも関わらず、それを一切社長に言わない人間であった。本来ならば現場の事を知らない(知ろうとしてない?)社長が、キャパオーバーの仕事をぶち込んできたり儲からない仕事を取ってきたりワケわかんねぇ人間を雇うたびに、Xが「無理です」と言ったり、現状を伝える義務があるはずなのだがそれを一切しない。ちなみにXが意見を言わないのは完全に自己保身に走っているからに他ならない。その結果、弊社の他の人間(主にワイ)が悲鳴を上げている状態なのだ。
そんなXは、ワイといるときだけは威勢が良い。「俺だって言う時は言う」「俺にも考えがある」「いざとなったら会社を辞める手もある」等々。だが、今までのXを見る限り、社長の前では従順な奴隷のような姿になり、前記の言葉の片鱗すらも見せねぇ。こいつマジで口だけなんだわ。行動に移せないなら言わなきゃいいだろうがこのクソ野郎が。こいつがこんな情けないせいで、どうしても社長に伝えないと弊社が詰むという場面においても社長に報告したり口火を切るのはいつもワイ。ワイはそんなXに表面上では仲良くしつつも内心辟易していた。
そんなある日の朝、その日も相変わらず社長に対する不満を話していた。Xが「このままでは無理だ」とか「夜もあまり寝れない」とか抜かすもんだから、ワイは「社長に報告上げたら?何も言わないなら変わる可能性はゼロだよ?」と言うと、「言っても変わらない」と言いやがる。言っても変わらないってお前1回も言った事ないだろ寝言は寝てから言えや。
ワイ「私が言っても、社長は女は替えが利くと思ってるから効果ない。逆にアンタは替えが利かないと思ってるみたいだから、そのアンタが言えば変わる可能性はなくはない」
X「・・・俺だっていざとなったら言うけど、言っても意味ないし・・・」
何言ってんのコイツ?いざとなっても言えてないからこんなことになってんだろがこのハゲ!!!!あまりにもグダグダ言うので(しかも過去にも何回も同じような事言ってる)、腹が立ったワイはこう言った。
「言う言うって言うけど、そもそも言ったことあるか??」
ワイは「俺は工場長だ」と目下に対してデカい態度を取っておきながら、実際は義務をさっぱり果たさないXを奮起させようとしてワザと煽るような言い方をしている。この言葉を聞いたXの表情がこわばったと思ったら何も喋らなくなってしまった。いやいや、文句あるなら言い返してこればいいだろ、こっちはお前を迎え撃って更にフルボッコにする覚悟出来てるんだが?(忘れないぜ昔の恨み!)。
だが、その後のXも終始無言で、少しイライラした様子でタバコを吸いながら飲みかけの缶コーヒーを飲み干した。そして、なんと吸い終えたタバコをすぐ横の※クーリングタワーの水が漏れ出ている所に投げ捨てたのだ!(※クーリングタワーとは金型を冷やす水の温度を下げる装置)。
これに驚いたのはワイである。いつもXがタバコを吸い終わる場面を見る前にその場を離れていたため、当然缶コーヒーの空き缶にでもタバコの吸い殻を入れているのだろうと思っていた。だが、水たまりにポイしているのを今日目の当たりにしてしまったため、ワイはイラっと来た。なぜなら、その水たまりは弊社の周りに生息している小鳥たちの水浴び場になっているのを知っていたからだ。小鳥にとってのタバコは猛毒以外の何物でもない。てか、その前にポイ捨ていかんでしょって話だがな。
何かの勘が働いたワイは、じっくりと辺りを見回した。すると、あちこちに吸い殻が投げ捨てられているのが見受けられる。弊社でタバコを吸うのはパートでも居るが、違う場所で吸っているためこの吸い殻は間違いなくXが捨てたものである。更なる勘が働いたワイは、そばを流れている小さな用水(あんまり水流れていない。度々ワイの記事に出てくる『弊社前用水』とは別物)を覗いてみた。すると、案の定そこには今までXが吸ってきたと思われるタバコの吸い殻がびっしりと捨てられていたのである。
この状況を目の当たりにして、ワイは激おこぷんぷん丸になった。ワイが鳥好きというのももちろんあるが、やってることが人としてかなりおかしい。Xは弊社に入社してきてから(一番の古株)今まで、誰にも注意されることもなく好き勝手に振舞って来た経緯がある。このタバコのポイ捨てもその一環なのだろう。「誰にも注意されたことないから」「俺は今まで好き勝手やって来たから」・・・そんなクソみたいな理由で今までワイや他の人間に偉そうに振舞ってたかと思うと反吐が出るぜ!!
しかしあの一件以降、Xは少なくともワイに対しては無双出来なくなり、そしてワイもXが単なる小心者のクソ野郎だという事が分かってしまったためXの事を怖いと思わなくなってしまったどころか、かかってこいや状態になっていた。つまり裏を返せばこの状況を注意出来るのはワイしかいないっちゅーことですわ。ということで、ワイは盛大なタバコのポイ捨てをなんの疑問もなく長期間にわたりやってきたXにきっついお灸を据えることにした。
ワイ「このタバコの吸い殻、何?」
X「・・・えーと・・・(何故か言葉に詰まる)」
ワイ「このタバコの成分が染み出した水を小鳥が浴びて死んだらどうする?そうしたらアンタ打首獄門の刑だよ??(激おこ)」
X「・・・う~・・・」
ワイ「今すぐこの吸い殻全部拾って片付けろよ?な?」
ワイがそう言うと、Xは黙って立ち上がりどこからか袋を持って来て吸い殻を拾い始めたのだが、これってもはやどっちが上司かわかんなくね?こうして、長年に渡って放置されていた吸い殻は綺麗に本人の手によって片付けられたのであった。更にワイは「ポイ捨てはやらないように」と最後に釘を刺しておいたので、それ以降Xは携帯灰皿を持参するようになったのである。
これでこの件については一件落着と思いたいのだが、こんな愚行をする奴が工場長をやっているというのは弊社に取っては不幸だと言える。何が良くて何が悪いのかを元々理解する頭を持ち合わせていないのか、はたまた長年の1人無双状態のせいで判断が鈍くなったのかは分からない。だが、少なくともXには工場長としての素質は無いとはっきり断言できる。
そんな奴が工場長なせいで、Xがやらない分のワイへの負担は重くなる一方であった。それは今後話が進むに連れて段々分かってくる事になるだろう・・・。

