単なる仕事仲間(そもそも仲間か?)のBに対して、過剰と思われるまでの自己開示をしてきた上田。その本来の目的はどこにあるのか。
上田の本質
なぜ、上田がそこまでの事をBに話したのか。上田の話(Bからの又聞きだが)を聞いている限り、「貰い子である」事は現実と照らし合わせた場合どうも本当の話のようである。そして今までの上田の弊社での態度を見ていると、上田は明らかにワイらに「上田さんは大変でかわいそうな人生を送っていると思ってもらいたい」と考えている。では、この「上田さんかわいそう」と思ってもらえることで上田にどんなメリットがあるのか。
上田は仕事が出来ない、やる気ない、常識ない、という救いようのない3重苦である。この3つのコンボをかまされると、ワイとしては打つ手がないので「とっとと会社辞めてくれ」というのが本音である。しかし、上田的にはこの年齢で運搬業のような肉体労働はもうしたくないので(本人発言)、ダラダラしててもクビにもならずに逆に社長が味方してくれる弊社にしがみつきたいのが本音である。しかし、その唯一の味方である社長はほとんど弊社には来ない。そのため、当然ながらやる気のない上田には既存の従業員から厳しい目を向けられることになる。
普通の人間であれば「何とか頑張って仕事を早く覚えよう」となるものであるが、どう考えても普通じゃねぇ上田は「自分が努力しなくても良い方法」を模索し始める。それが「自分の悲しい過去を語って同情を集め、仕事上で大目に見てもらおう作戦」だったのである。上田は頭があまり良くなさそうなのでこの作戦で行けると踏んだようなのだが、この作戦には大きな欠点があることが分からなかったようである。
その欠点と言うのが、この作戦を成功させるには「仕事をきちんとこなしている」という前提条件が必要だという事である。しかしながら上田はどう考えてもアホなので、その事が理解出来ていなかった模様。当然、仕事をきちんとこなした上で自己開示をしたのならば「辛い事があったのに頑張ってるね」と、多少は仕事上でも大目に見てもらえる可能性もあるかもしれないが、まともに仕事もやらないのに「私かわいそうなの」と言った所で「だから何だよこのクソババア、きちんと仕事しろや」って思われるのがオチである。
つまり何を言いたいかというと、上田という人間は自分の「悲しい過去」という剣を手に持って、ワイらをけん制しようとしていたという事である。はっきり言ってしまえば、ワイも過去は相当苦しい人生を送っている。実の両親だろうが貰い子だろうが関係なく苦しい人生を送っている人間はたくさんいる。なので「貰い子だから苦しい」と同情を引こうとしたところで、お前より苦しい人間はいっぱいいるというのが事実なのだ。でもそういう人達も、自分の傷や苦しさを隠して一生懸命働いたり生きようとしているのである。
それに比べて上田はどうだろうか。過去の出来事を全く関係のない「仕事場」に持ち込み、あわよくばそれを剣にしたり盾にして人をコントロールしようとしているではないか。しかもそれを理由に一生懸命働くことを放棄している。そんな奴にくれてやる同情心など、ひと欠片もねぇです。っていうか、多分上田の人生よりワイの人生の方がハードモードなんで同情心要らないから金くれ。
この構図、既視感あるなぁと思っていたらこの回でも書いた「上田が医者にも行かずに包帯を手に巻き続ける理由」と同じやんけ・・・。とにかくこの上田というババア(もはやババア呼ばわり)、一生懸命働きたくないからチートな方法を常に模索しているようである。そしてこの「チート大好き」なのは弊社のバカ社長も一緒・・・どうりで上田の事をかばうワケだよ、同類だもんな!ハハッ・・・(呪)。
そしてこの上田問題は、更なるカオスな状態に陥って行くのであった・・・次回へつづく。

