さて、ワイの事を恐らく社長に告げ口(つったってワイ何も悪い事してないんだが)したと思われる上田。そしてその告げ口が発端となりいきなり開催されたと思われる面談(と言う名の意見の押し付け)。そして、なぜ上田が医者に行くのを渋るのか、これで全てがはっきりして来た。
強力なバックアップ
上田は仕事が遅い(え?もう分かってる?)。その上にやる気もない。そして更に常識もない。このないない尽くしの上田だが、ワイに仕事の遅さを注意されたことで「今のチマチマダラダラがこのまま通用しない事」を理解したと思われる。でも彼女は入社当日から「やる気ないが金は欲しい宣言」を堂々としており、そんなことを口に出す奴なんだから当然「注意されたから一生懸命やろう」という気もないし仕事はがんばりたくない。
そこで彼女は「自分が手をケガした状態」を最大限まで引き延ばして活用しようと考えた。普通なら痛くて辛いなら自ら医者に行くはずである。だが医者には行かない。ということは我慢できるレベルの痛みであることは想像が付く。痛みはそんなになくとも包帯グルグルを見せつけながら仕事をすれば「早く仕事をしたくても(最初からする気がない)私ケガしてて痛くて出来ないんですぅ」という自分をアピールすることが出来るワケだ。
更に上田の一方的な証言だけを鵜呑みにしたバカ社長が、ワイの意見を一つも聞かずに上田に味方をするというトンデモ展開が訪れた。普通、上田の酷いケガをその目で直接見たのであれば医者を勧めるのが社長として当然・・・というか義務である。雇ったばかりなのに治療もしないまま包帯グルグルの状態で仕事をするというのはいかに会社にとってマイナスか。当然上田が仕事をやらない分、他の誰かに負担がかかっている(主にワイ)。しかし、その仕事をしない間にも時給は発生している。そのマイナスを取っ払うためには一刻でも早く治療を受けさせるのが今、社長が上田に対して最優先させるべき事である。それをなぜかワイだけ一方的に悪者にして「上田には配慮しろ。医者に行くか行かないかは本人の自由だ」ってこいつ頭大丈夫か??
まぁ前々から薄々は感じていたがこの社長と言う男、ワイが社長に意見するのがどうも気に食わないようで何となくワイの事が嫌いな模様。意見つったって、本来ならば経営者として考えなければいけない事を社長が完全放棄しているため、それに伴って生じてくる歪をワイは何とか矯正しようとしているだけ。矯正しないと(実際は出来てないんだけども)ワイが死んじゃうのよ(精神的に)。それにしてもちっちぇえ男だな、ホントにキン〇マ付いてんのか?
こうして上田はアホ社長と言う強力なバックアップを手に入れたわけだ。恐らく社長の中では「意地悪して上田に辛く当たるワイ、一生懸命やってるのにワイにいびられるかわいそうな上田」というストーリーが勝手に出来上がっているものと思われる。上田は社長の前では従順で大人しくて素直なアテクシを演じているはずなので、洞察力や先見の明を全くと言って良いほど持ち合わせていないクソ社長はそれにまんまと騙されている。勘違いする人がいるかもしれないので書いておくが、社長よりも年上の上田が社長に対して色仕掛けしてるとかいうことは一切ないと思われる(そもそも上田の顔って以下略)。過去にも何回か書いているが、自分が雇った人間がダメ判断される=自分(社長自身)の判断が間違っているという事を直視できないのがこの社長という男なのである。そしてそこにはもちろん社長のワイに対する個人的な感情も含まれているのは言うまでもない。
後日、社長がとある道具を弊社に持ちこんだ。どうも工場長Xとの面談の際に「上田が何の製品で手をケガしたのか」を工場長に聞いたらしく、「そんなに切るのが硬い製品なのであればこれを使えば良いじゃない、これなら上田さんでも切れる」と言って持ってきたのが「エアニッパー」というものだった。このエアニッパー、名前の通り空気の力で指に力を入れなくとも製品を切ることが出来るというもの。一見楽そうにも思えるがその分エアーの力は凄まじく、下手したら指が切り落とされる。
普通のニッパーですら他の人間が負わないようなケガをする人間にエアニッパーを使わせるとかバカ?いつも思うのだが、このクソ社長の提案する解決策って「臭い物に蓋」どころか「臭い物に新聞紙」レベルで全く解決策になっていないどころかヘタしたら悪化するものばかり。これは例えとして正しいかは分からないが、プールで溺れた人間に対して「海だったらダイジョウブ(根拠なし)」と言っているようなもんである。
こうして、上田の包帯グルグル事件は何も解決しないままであった。上田は医者に行かない選択をし続け(その方が自分にとって有利であり、なおかつ社長公認だから)、彼女はこの先何カ月も包帯を手に巻き続けながら出勤してくることになる。そしてこの衝撃的な出来事はこれから始まる色んな意味で胸クソな出来事のまだまだ序章であることにこの時のワイはまだ気が付いていなかったのである・・・次回へつづく。

