目クソ鼻クソ対決 その8

仕事シーズン2・上

目クソ鼻クソ対決 その7(前回の記事)

 面談(と言う名の意見の押し付け)を終えたワイは、肩を落としつつもその足で上田の席へと向かった。今現在やってもらっている工具を使う仕事を中止してもらい、代わりに検査の仕事をしてもらうためである。

なにこいつ

 ワイは彼女の席へ行ってまず「上田さん、昨日してた話の事だけど、医者行ってくれた?」と尋ねた。彼女は「・・・いいえ・・・」と答える。ただ、昨日確実に行くと言ったわけではないのでワイは更に尋ねる。「えーと、いつ行ってくれるかな?近いうちに行ってくれるかな?」と言うと「・・・」となぜか無言の上田。困ったワイは「医者行ってくれないと私も上田さんに何させて良いか分からない」と言っても無言。・・・あれ?ワイ案山子かなんかに話しかけてるのかな???
 このままでは埒が明かねぇのでワイは上田に「どの仕事が上田さんにどれだけの負担がかかるのか私には分からないので、もしかしたら今のニッパーを使ってる仕事は負担かかってる可能性があるので、工具使わない検査の仕事やってもらおうと思うのね。だから、今のこの仕事は中止してもらって・・・」と、彼女にその仕事を中止してもらおうとワイが彼女の机に横倒しになっている製品の段ボールに手をかけた瞬間!!!
 なんと上田はその段ボールを自ら押さえて「いいえ、ワタシこれやります。私が仕事が遅いのが悪いんです」と言ってそのままチマチマとその仕事を再開しだした。驚きと同時に、ワイは「こいつには何を言っても無駄だ」という事を悟った。なぜ上田がこのニッパーを使う仕事をこちらの指示も聞かずに自らやっているのかは想像が付く。ワイが「検査の仕事を」と上田に言ったとき、上田が思いっクソ顔をしかめたのをワイは見逃さなかった。つまり、検査は嫌だから何も考えないで済むこの仕事をやっていたいという事である。もちろん今のニッパーで切る仕事は内職レベルの仕事だから、速さを意識してもらわないと完全に赤字の製品である。だが上田には「仕事を早くやる概念が無い」ため、この仕事を自分のペースで人の注意も聞かずに座ってちまちまマイペースでやってりゃ、そりゃあ楽だろうよ(呪)。
 そして「私が仕事が遅いのが悪い」と言ってるのは本当にそう思っているわけではなくワイへの完全な当てつけである。本当にそう思ってるならまず行動に移すだろうからな。ワイは怒りを抑えるのに必死だった。こいつ(もはやこいつ呼ばわり)には何を言っても暖簾に腕押し糠に釘である。ワイは気を紛らわせるために自分の仕事に集中しようとした。この間にも他のパートの面談が着々と進み上田の番になった。事務所へと向かった上田だが、他のパートタイマー達よりも時間が長いような気がした。
 次は上田の面談が終わったらもう1回ワイの面談である(面談???圧迫面談の間違いじゃね????)。ワイはワンチャン、今この場で起こった事を社長に報告しようと思っていた(ワイじゃ権限なさ過ぎて埒が明かないから)。いくらアンポンタンな社長でも、今リアルタイムで起こったこの状況を聞けば上田に対して何か対策を取るのではないかと思っていた(ただし今までの経験則上可能性は微レ存)。上田が弊社に入って来たことで今のところ(そしてこれからも)デメリットしかないのは確実である。今のところ上田の良い所は何1つない。

・そもそも仕事を一生懸命やる概念がない。
・人の指示を聞かない。
・皆に合わせようという気がない。
・今のところ人に不快感しか与えてない。
・このままでは周りの士気が下がる。

 弊社に入って間もないのにここまで本性晒すのはパートタイマーBも同じだが、Bとはどうも違うベクトルの自己中といった感じである。こいつにはなんかナメクジのようなヌメッとした不快感を感じる(ナメクジに失礼か)。

 さて上田の面談が終わり、ワイの2回目の面談が始まろうとしていた。なぜワイだけ2回も面談があるのか、そして舐め切った上田の態度のワケとは・・・次回へつづく。

タイトルとURLをコピーしました