とばっちり ファイナル

仕事シーズン2・中

とばっちり その2(前回の記事)

 さて、新しい納品書の説明が終わりバーコードリーダーを受け取ってU社を出て駐車場に置いてある車へ向かう我々。ワイはこの場でとうとう思っていた本音をY社のパート2人に吐き出した。

話が違う

 ワイはこう言っていた。

「なんか、前より面倒くさくなってない?」

 他の2人も「なってる」「前より簡単になると思ったのに」との事。実は、ここに来る車の中で社長にどういった仕様になるのか聞いていたのだ。もちろん、どんなものになるのか分からないから説明を聞きに行くのだが、社長曰く「QRコードで読み取るだけだから簡単になると思う」との事。だが、いざ蓋を開けてみたら手書きの伝票の10倍めんどくせぇじゃねぇか!しかも修正が効きにくい仕様ときたもんだ。U社の事だから、恐らく「簡単になります」などどという適当な事は言わないはず・・・って事は、「簡単になる」って言うのは完全に社長の希望的観測に過ぎないって事じゃねぇかフザケンナ。
 帰りの車の中で、新しい納品書の仕様についてあーだこーだと話す女性陣3人。どうも向こうの話を聞いている限り、Y社は今回説明に同行したこの2人の他にもう1人パソコンを扱えるパートがいるとの事。一方弊社はパソコン扱えるのワイしかいない(つまりワイの代わりに仕事出来る奴がいない)。U社の納品書は今までは手書きだったため、工場長のXでも書けていた(ワイが書き方教えた)。だが、今回U社の納品書がパソコンなしでは作成出来ないとなると、この仕事はワイしか出来る人間がいないという事になる。ただでさえギリギリの状態で仕事やってんのに、今回の納品書の仕様変更で更に時間を取られる事になる。そんな状態で、手伝える人間がいない・・・・詰んだ・・・。
 しかし、なぜ今になってこんな事になったのか。普通、仕様変更する際は誰でも簡単スムーズにならなければいけないハズでは?今までのU社への出荷の仕方というのはこうである。

製品を専用の外箱に詰める→蓋を閉じて、側面右上にラベルを貼る(ラベルは色番、品番、ロット番号、個数さえ書いてあれば、手書きでも印刷でも何でも良い)→そのラベル見て内容明細書と納品書を記入

で良かった。ところが今回は

製品を外箱に詰める→U社から支給される専用ラベル(QRコード付き)を貼る→ロット順にQRコードを読み取る→パソコン上で個数や単価の確認、修正(個数が半端などの場合)→プリントアウト→印刷された納品書と実物の製品を照らし合わせながら内容明細を記入

・・・とまぁ、完全に「確認する作業」が増えている。そして思った。この作業、恐らく今まではU社がやっていた作業であろうことを。なぜそう思ったかというと、支給されるQRコード付きラベルが、U社発行のものではなくメーカーのものだったからである。つまり、今までは弊社やY社から納品された製品を、U社が抜き取りで中身を確認した後に例のQRコード付きラベルを貼ってメーカーに納めていたのである。その作業を、何故か今になってウチらにやれとな?純粋に疑問に思ったワイは、社長に聞いた。

ワイ「何で今頃になってこんな事になったんですかね」
シャチョ「いやぁ、多分、ウチ(Y社)が数量不足とか確認不足とか、違った色を納品したとか多いから、そのミスを減らすためにこういう方式にしたんじゃないかなぁ」


・・・は?今なんつった?・・・つまり、Y社(元々ミスや納期遅延が多くて取引先に迷惑かけまくってる)のミスのせいで、ほぼミスのない弊社がとばっちり受けたってこと??しかも悪びれもしないでそんな事サラッと言っちゃって、人として恥ずかしくない???何なのコイツ意味分かんねぇんですが?????
 

 社長の車が弊社に着き、ワイは降りた。Xがワイの元にやって来る。「どうだった?」と聞かれたワイは「前よりも面倒になるっつうの!」と言い放ち、頭を抱えるのであった・・・。

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