転落への道 その7

仕事

転落への道 その6(前回の記事)

 ワイの手術の話が出てきた頃、会社の方は新たな展開に入った事は前回お伝えした。さて、手術の話は家族には話して了承を得た。あとは社長に話さなければならないんだが・・・。


ワイの手術VS会社の行方  ファイッ!!!!

 次の日の朝、珍しく会社に社長がいたので手術の話を切り出した。そしたら社長はこう言った。「今直ぐじゃないとだめなのか?」と。いやいや、ワイの体を心配する前にその言葉が出る時点で人としておかしい。しかもワイは手術の話をする際、「今直ぐではないのですが」と前置きしている。人の体も心配してない上に人の話も聞いてない。クソがっ!!(激おこ)。
 社長が心配しているのは、一刻でも早くこの会社を手放したいという事だけである。言っておくが、今までの言動から察するに「従業員の働く場所を確保したい」とか「取引先にも迷惑かかるから」という思いで会社の引継ぎ先を探しているのでは決してない。あくまでもとっとと逃げ切りたい自分のためである。
 そして、とうとうその引継ぎ先が見つかった(正しくは押し付けのような気もするが)時に、ワイの手術の話が出てきたのである。そりゃあ社長に取ってはタイミング悪すぎなんだろうが、ワイにしてみたらお前のせいでこんな事になったも同然だと思っているので、知ったこっちゃない(その引継ぎの件については別の記事で詳しく書くことにする)。引継ぎ先との調整の話し合いも進んでいる。そして大体の引継ぎ時期も決まっており、それがその年の12月である。今は8月なので、約4か月後であった。
 社長の勝手な言い分に激おこのワイは、こちらの言い分を通すことにした。「多発性子宮筋腫は小さくなる事はありません。昨日の検査でも筋腫が成長してましたし、今でも強い痛みが出ます。このまま放っておけば、また緊急搬送される可能性もあります。なので、私としては来年の1月、会社の閑散期に入るはずなのでその時に手術をしたいと考えています。今からなら5か月後、引継ぎも何とか間に合うと思いますが?」
 社長は少しの沈黙の後、「分かった。ただ、パートタイマーには会社の引継ぎの話はまだ一切していない状態だから、その話をした後に手術の話をしないと皆が混乱する。だから、まだ手術の話はしないように」だと。さすが、感情論に対してはエビデンスをぶつけるのが一番だとは思ったが、引継ぎの話と手術の話は一緒に言えばいいだろ。何でパートタイマーにだけは気を遣うんだよクソがっ!
 こうして、1月に手術をするという話はワイと社長の間で共有されただけに過ぎなかったため、病院側から手術の話を聞くのはもう少し先となった。引継ぎとなると仕事のポジションを変えなければならず早めに手を打つのが経営者としては最良の方法だと思うのだが、なぜかそれを先延ばしにするという判断。これでは会社が落ちぶれるわけである。


 社長は会社の引継ぎの件をパートタイマーに話した。直ぐは手術の話はしないのは分かっていたが、その後何日経っても一向にワイの手術の話をする気配がない。「このまま有耶無耶にする気なのでは?」という嫌な予感がした。そこでワイは社長に問い詰めることにしたのだった。

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