上田がY社に移ることを工場長のXから聞かされたワイ。「社長の口から言うのでそれまでは黙っているように」という箝口令に違和感を覚えつつ、従うしかなかったわけですが・・・。
いいわけ
そんなこんなでとうとう12月を迎えた頃、何も聞かされていないパートタイマーのBは相変わらずいつものように上田を厳しめに指導していた。この頃の上田といえば移籍が決まってホッとしたのかは知らんが、「どう考えてもウソだろうな」という理由でしょっちゅう仕事を休むようになっていた。ワイは上田が移籍することを知っているので何とも思わないが、理由を知らないパート達は「あの人休みすぎじゃない?そんなに休むならもう来なくて良いのに」としきりに文句を言っていた。
そんなある日、社長が「皆に話があるから」と言って従業員全員(上田含む)を事務所に集めた。とうとう話すのだな、と悟ったワイとX。何も知らないパート達は「急に何だろうね」と呑気な事を言っている。皆立った状態で社長と向かい合っていた。
シャチョ「今日は皆に話があって集まってもらったんだけども・・・今月いっぱいで上田さんはこの会社を辞めてY社で働くことになりました。お家の事情で・・・ね?」←家の事情なんて絶対ウソやろ
上田「・・・(うつ向いたまま)」
シャチョ「そんで、もう上田さんの家の事情で会社をちょくちょく休まなくちゃならなくなるから、そうすると会社に迷惑かかるって上田さんが言うんで、もう本日から出勤はせずに休んでもらって、来年になったらY社に出勤してもらうという形にしたんで・・・」
・・・おい、来年にY社に移動する話は知ってるが、今日からもう出勤しないでずっと休むなんて一言も聞いてねぇんですが?現場の雰囲気は一瞬でお通夜状態になった。この話を社長がしたとたんに、パートタイマーのBが顔を真っ赤にして鬼のような形相で上田を睨みつけてるのをワイは目撃してしまった。こぇええええええ、リアル鬼ババアかよ。
そもそも社長が話している移籍する理由内容は全くのウソであろうという事は、今までの上田の態度を見ても明らかである。家の事情って言うけれどY社に移った所で「家の事情」が無くなるわけではないので「移籍する理由」には全くならない。更に「ちょくちょく休んで迷惑かかるからもう出勤しない」って、お前が休むよりも出勤してくる方が迷惑なんだっつうの。しかも今まで散々迷惑かけときながら謝りもせずにのうのうと出勤してたくせに、最後の最後で頓珍漢な理由で「迷惑かける」とか、寝言は寝てから言えや。上田は本来ならばお金は欲しいので休みたくないのだろうが、すでに次が決まっているため安心して「休む」という選択をしたと思われる。怒られて自分が辛い思いをするよりは(自業自得なんだが)、給料が減っても休みたい気持ちの方が強かったのだろう。
事前の情報で上田は社長とこっそりY社で面談してたらしいので、恐らく上田は「自分的には一生懸命やったけど(もちろんウソ)、皆が怒る」的な事を社長に吹き込んだと考えられる。そのため、このバカ2人が「パートを怒らせないための言い訳」を考えた結果、上記のような下手くそなウソになったと思われる。そもそも上田は今までウソしか付いてきてないので、もはや何を言ってもオオカミ少年状態だったのは否めないのだが・・・。あまりのクソみたいな報告に皆呆れて誰も何も喋らないので、社長は「じゃあそういう事なんで、よろしくお願いします。あ、上田さんはここに残って」と、その場を強制的にお開きにした。
上田と社長以外の全員が事務所を出る。ここで収まらないのがパートタイマーのBであった。しきりに「は?なんで事前に報告もなしに勝手に決めてんの?何回も私たちと話し合いしてるんだから、その時に『相談』という形で事前に報告するのが普通じゃないの?」と、相変わらずの鬼ババアフェイスで顔を真っ赤にしている。AさんもBのように激しくはないが、怒りを滲ませた表情をしている。
さて、1回怒り出すと止まらなくなるのがBの最大の短所である。いい加減に自分の年齢考えろよクソババアと思っていたら、その怒りはワイとXにも向けられるのであった・・・次回へつづく。

