さて、カーポート塞ぎ係に任命された後藤。そんな係、本来ならあってたまるかよという気分のワイ。当然どんな材料を使うのか、どういう風に塞ぐのかなど全部自分で考えなきゃいけないわけで、ムリゲーすぎね?
計画って言葉知ってる?
さて、後藤は材料仕入れのために今後ホームセンターに足を運ぶことになる。ホムセンは弊社から車で約25~30分ほど。往復で1時間近くになる。一体後藤がカーポートでこれからどんな作業をしようとしているのか、今のところ弊社の人間には一切分からない状態である。
本来ならば設計図のようなものを描いてそれを社長に提出、材料仕入れの許可をもらう、というのが本来の正しいプロセスのはずである。しかしである。成形の基本すら出来ない人間が果たして設計図的なものを描けるのか怪しさしかない上に、社長もその後藤の様子を見に来る様子もない。ナニコレ?
後藤は一応「カーポートを塞ぐ」という仕事を社長から正式に与えられた。ぶっちゃけイレギュラーすぎる仕事なため、考えるふりして実は仕事してないみたいなことも堂々と出来るようになってしまった。しかも社長もめったに来ないため、この頃から更に後藤は弊社のパートタイマーに「あの人、遊びに来てるの?」と陰で言われる事が多くなった。
こう言われるようになった原因は作業日数にある。本来プロに頼んだ場合モルタルなどを使わずにポリカーボネートなどで塞ぐだけなら、最短1日~1週間もかからずに出来てしまうと思う。だが、後藤は1カ月過ぎてもカーポートを塞げていない。いくら素人施工でも、普通ここまでかからんぞ?
もう1つの原因として、その計画性のなさにある。1日に2回、多い時で3回もホムセンに行く日があったからだ。3回もホムセンに行くとなると、移動時間だけで約3時間。なんでこんなことになってるのかというと恐らく、作業をする→あ、材料足りない買ってこよ→あれ、また足りない買ってこよ、を繰り返してるからだと思われる。つまり、行き当たりばったりで作業をしていることになり、最初から「計画」なんぞ立てていないと思われる。これ、ASDの「知識の蓄積が苦手」という特性が良く出ていると思う。
そんなこんなで、時間は進めど作業はなかなか終わらない状況であった。ただ、後藤自身はこれが精いっぱいでこれ以上はムリであるということも分かる。それが彼の抱えた特性だから。前にも書いたが、こんな奴をいつまでも「雇う」という選択をしている社長が1番悪いのは言うまでもない。
そんなこんなで、やっとカーポートが塞がったのである・・・・・・次回へつづく

