浸食 その5

仕事シーズン2・下

浸食 その4(前回の記事)

 「いざとなったら診断書を書いてもらえる・・・・・・」というこの事実だけで、もう少し頑張れそうな気がしたワイ。しかし、そうは問屋が卸さなかったのである。

やっぱり・・・・・・

 週末開け、職場に行ったワイはほんの少しだけ元気になったような気がしていた(身体もメンタルも実は変化ないので、あくまで「気がする」だけ)。日曜日の休みを挟んだせいもあるかとは思うが、やっぱり第三者(この場合は医者)に話を聞いてもらったというのと、診断書の話の効果があったのだと思う。
 変な話だが、弊社にはバカとアホと変人(ワイ)しかいない。そんな中で長年ずっと仕事をしていると、感覚がマヒしてくる。つまりどういうことかと言うと、本来ならば相手がおかしい言動をしている場合「相手が悪い」という認識になるのだが、ずっと変な環境に晒されていると「もしかして間違ってるのは自分なのではないか・・・・・・?」という感覚になっていくのである。これは職場に限らずブラックな環境にいる人なら陥りがちだと思う。
 ところがそんな間違った感覚を持ちつつある中で「医者」という第三者、しかもワイが今までの人生において出会った人間の中で一番ロジカルに物事を考えられる人物に「職場環境がおかしい」と言ってもらえたことは大きかったとは思う。そう、今までのワイの社会人人生、あまりにも肯定感が足りなさ過ぎた。しかし、ちょっと元気になった気がしたのはほんの一瞬だけだった。まあ、気がしてただけで元々元気にはなってないんだから仕方ないっちゃ仕方ない。
 会社に行ってパートタイマーと接するうちに、ワイの元気はなくなっていった(元々ない)。相変わらずの職場環境。皆自分のことしか考えておらず、思いやりとかお互い様はどこ行った??状態。後藤は相変わらず不良を量産している。工場長のXは、そんな後藤を丸無視。パートも自分がやりやすい仕事しかやらない。おまけに社長は弊社にたまに来たかと思えば「不良が多すぎる」とか「売上が悪い」しか言わない。繰り返されるいつの光景。繰り返される皆の愚行。繰り返されるいつもの・・・・・・。
 ワイのカラ元気は、1週間どころか1日も持たなかった。そう、職場環境が変わらない限りワイは永遠にこの地獄にいなければならない。職場環境を変えるにはトップの意識改善が必要。その弊社のトップは・・・・・・従業員を自ら罵倒するような奴である。もうダメだ・・・・・・どう考えても完全に「詰み」であった。そしてそこからワイの体調は更に悪化し、朝ベッドから起き上がれなくてちょくちょく休む日が増えて来たのである。


 ある日の土曜日、ワイはクリニックに再び足を運んでいた。ダルさも未だに抜けないし、情緒も相変わらず(むしろ悪化)であった。そう、ワイは前回先生が言った通りに診断書を出してもらう決意をしたのであった・・・・・・次回へつづく。

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