砂嵐 その3

仕事シーズン2・下

砂嵐 その2(前回の記事)

 なぜか後藤や工場長のXに言うべきことを、言いやすい(と思われてる)ワイに電話越しにグチグチ言ってくるクソ社長。続きをどーぞ。

想定外

 終わりそうにない気配を感じたワイは、使用している電話の子機ごと誰もいない屋外に移動した。ひたすらねちねち言ってくる社長に、ワイはげんなりしていた。前回もちらっと書いたが、こちらが話そうとしてもそれを遮るように被せてねちねち文句を言ってくるため、Xに電話を代わろうにもそのヒマすらない。つまり、ワイは自分が全く悪くないことに関してひたすら文句を言われるだけのサンドバッグ状況になっていたのである・・・・・・。

シャチョ「どうしてきちんとしないの?」←こっちのセリフ
ワイ「いや、ですからそのことに関しては私も社長から頼まれてませんし、後藤さんも私の元には製品を持ってきてな・・・・・・」
シャチョ「自分からやろうとは思わないの?」←いやこっちのセリフwww
ワイ「電話、工場長に代わりましょうk・・・・・・」
シャチョ「もっと責任持たないとダメでしょ」←こっちのセリフだボケカスwwww

 時間が進むたびに社長がエスカレートしているのが手に取るように分かった。これ、間違いなく脳内物質が分泌されまくってる状態で、人を罵れば罵るほど「キモチエエェ~」になる現象である。構図としては「いじめ」と一緒で、本来ならば努力などをして達成した時に得られる快感を、無能が手早く得ようとするとこういうことになるという好事例である。だからって、自分でそれをコントロールできない時点で人の上に立つ資格ないけどな?

シャチョ「3日間も不良品作ってたら、原材料費だってバカにならないよ?これでどれだけ損害出たと思ってんの?」お前と後藤のせいだろwww
ワイ「・・・・・・」
あえての無言

 もしかしたら、こちらが反応するから更に相手が突っかかってくるのでは?と考えたワイは、わざと何も答えないことにした。今までは「はあ・・・」とか「工場長に代わりましょうか?」とか言っていたのを、あえての無言にしたのである。そしたらである。社長が黙ったのだ。今だ!そう思ったワイは、その沈黙を破った。

ワイ「あのー」
シャチョ「はい?」
ワイ「・・・・・・それって、本当に私のせいなんですかね??」

シャチョ「・・・・・・えっ・・・・・・」

 「えっ・・・」じゃねーよ、クソボケが。今まですごい勢いでワイに罵詈雑言浴びせてたけど、あえてここで原点に立ち返って「本当にワイが悪いのか?」という疑問をぶつけたワイ。そしたらこのザマだよざけんなwwwクソ社長は、「えっ・・・」と言ったまま黙ってしまった。恐らくコイツは、反論してこないと思ってた相手に確信を突かれたことが原因で沈黙している。相手を選んでストレス発散をしていたことがバレちゃったね?ワイの経験則上こういう奴は実は小者で、「弱い犬ほどよく吠える」の典型だと思っている。
 ここで更にワイは正論をふりかざしまくる反撃に出た。

ワイ「もし、仮に私が悪かったとしてもですよ?今回の事を注意する順番間違ってますよね?まず先に工場長か後藤さんなんじゃないんですか?」
クソシャチョ「・・・・・・え~と・・・そうだね・・・」←声小さい
ワイ「それに、原材料費がどうのこうのおっしゃってましたけど、それは完全にY社の管轄の話ではないですか?」
クソシャチョ「・・・・・・そうですね・・・・・・」←すっごい声小さい
ワイ「今回の件、本当に私だけが悪いんですかね??????」
クソシャチョ「・・・・・・」←あーあー、聞こえなーい

 クソ社長の勢いは完全に止まった。恐らくコイツの性格からして反省はしないだろうが、痛いところを突かれまくって瀕死の状態のようであった。

シャチョ「・・・・・・言い過ぎたかもしれないです・・・・・・」

 ワイの経験則上、こういう輩は絶対に「すみません」とか「ごめんなさい」と言わないのは分かっていた。ワイは自分の仕事もまだたくさん控えているので、大人の対応を取って「それでは失礼します」と電話を切ったのである・・・・・・次回へつづく。

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