零細はつらいよ(働いている方が)

零細はつらいよ

 みなさんの家の近くにもありませんか?看板掲げて、何か商売やってんだろうけど何してるか良く分かんないようなちっさい会社が・・・。

 私が入った会社も、零細だった。ただ、見てくれだけはやけに立派、これに騙された。実際はトラブルとゴタゴタ(主に人間関係による)の連続で、本業に実が入らないレベルだったのだ。トラブルが長引く、あるいは解決されない根本的な原因はいくつか考えられるので、それを挙げてみる。

1.社長の従業員に対する評価が平等ではない
2.慢性的な人手不足によるいら立ち
3.そもそも従業員のレベルに問題がある

 細かい事を挙げたらキリがないので、その細かい事案も、突き詰めれば結局これに行き着くだろうという3例である。もちろん、これはあくまでも私の会社の話だが、当てはまる会社って結構あると思っている。一つ一つ考察していく事にしよう。

1.社長の従業員に対する評価が平等ではない
 社長の主観だけに基づいて評価されがち、という事である。えこひいきがある、という言い方も出来る。これには理由がいくつか考えられるが、一番大きいのは「そもそも社長自身に人を評価できるようなスキルが備わっていない」ということだ。
 製造業の社長は、現場上りが多かったりする。技術はあったとしても、経営を全く学ばないまま社長になっているパターンもあり、これがトラブル発生の原因となる。
 ちなみに、こういう社長から一番評価される人間は「文句も言わず、ただ淡々と自分の言う事を聞いて働く人間」である。たとえ、傍から見た場合にそれが効率の悪いやり方だったとしても、だ。

2.慢性的な人手不足によるいら立ち
 零細は常に人手不足である。そもそも「経費がかかる」といって社長が募集を渋る上に、仮に募集しても人が来ない。これは、いわゆる3K職であるという事と、会社の知名度がない、という事に起因していると思われる。・・・あ、あと給料が業界的に安いという事も。とにかく慢性的に人が足りないため、現場は常に余裕がなく、ピリピリした雰囲気になりがちだ。

3.そもそも従業員のレベルに問題がある
 実はこれが一番根深い。零細は、身内を従業員として雇っているパターンが多い。縁故採用は採用に手間を取られない一方で、会社自体をじわじわと腐らせていく存在でもある。仕事が思ったより出来なかったとしても、なかなかクビには出来ない。もちろん中には優秀な方もいらっしゃるだろうが、仮に優秀であったとしても他の従業員にとってはやりにくいことこの上ない。
 身内ではなくとも問題があり、同業他社から、いわゆる「伝手」で入ってくる人間が非常に多い。狭い業界ゆえ、「どこどこの会社が人を募集してるらしい」などの情報がすぐに回ってくる。しかし、その「伝手」で入ってこようとしている人間が、同じ業界の、しかも慢性人手不足の製造業でどうして職を求めているのか、その理由を考えた場合に、「採用する」という選択肢は普通はないはずだが、それでも望みをかけて採用してしまうのが零細なのである。
 そして、普通にハローワークや求人誌で募集をかけた場合でも問題が起こる。これは慢性人手不足による弊害とも言えるが、面接というものが、全く「フィルターとしての役目を果たしてない」ということである。とにかく人が集まりにくいため、来た人間はすべてウェルカム状態。面接はもはや、「いつから来られるか?」を聞くためだけの場と化している。
 以上の採用の仕方ではなかなか優秀な人間は集まりにくく、結果、人を入れたはずなのに、仕事が出来る人間の負担が更に増えただけ・・・になってしまうのである。

 ちなみに私を初日に面倒見てくれたHさんと、私よりちょっとだけ年上の先輩のNさんがクッソ仲が悪いということに気付くのにそう時間はかからなかった・・・。

タイトルとURLをコピーしました