計算が出来ない経営者 その1

仕事シーズン2・中

雪地獄(前回の記事)

 さて、ただでさえ弊社の正社員に負担がかかっているのは散々書いてきたと思う。そんな中で休息時間を削ったり、早出残業などでなんとかなっていたワケだが・・・(え?なってない?)

バカなのかな?

 ある日、いきなり社長が弊社に来て耳を疑うような事を言い出した。

「Y社で成形機を買う事になったんだけど、置く場所ないからここ(弊社)に置く」

・・・・・・ぱーどぅん???突っ込みどころがありすぎて言葉が出ないぜ!!なぜY社の金で成形機を買って弊社に置くことがダメなのか、コイツ分かってねぇな。という事で解説していく。

その1・・・成形機購入の金の出どころ
 確かに購入するのはY社なので弊社は関係ないのでは?という意見もあるかもしれないが、全く無関係というワケではないのがミソ。これはまた別記事で詳しく書きたいので今回は簡潔に書くが、弊社が赤字でどうしても金を捻出出来ないとき、Y社から金を回しているからである。そんな危うい状態で成形機などという高級なものを購入するんじゃねぇよ、バカ。

その2・・・購入した理由
 前にも書いたが、Y社は弊社よりも狭く成形機は弊社の半分の台数しかない。そのため大量の受注を捌くことが出来ず、またクソ社長の要領が悪い事もあって常に尋常ではない納期遅れが発生していた。その事で取引先から詰められる事も多々ある。ただ、納期遅れの数が異常すぎて言い訳をし過ぎたため、どの言い訳も通用しなくなってきたのだ。納期遅れに対する対応策は、「人を増やす」か「取引先に頼んで仕事を減らす」が最適解だとワイは思うのだが、どちらもやりたくないバカ社長は「成形機を購入する」という、一番コストがかかり、なおかつ元を取れる見込みが全くない答えにたどり着いてしまったのである。

その3・・・だれがその成形機を動かすのか
 社長は、ただでさえ弊社に滅多に来ない。そんな人間がたった1台の新しい成形機の面倒を見るためだけに毎日弊社に足を運ぶとは到底思えない。そうすると、いくら検査はY社でやるとはいえ、結論としては工場長のXが成形機を動かして面倒を見る羽目になるのは明らかである。タダでさえ自分の仕事で精一杯なのに、そこに新しい成形機が来たらどうなるか・・・。地獄しかないではないか。

 案の定、成形機が弊社にやって来た当初は今までよりは頻繁に弊社に来ていた社長もしばらくしたら予想通り、前回の頻度に戻った。しかも社長の嫁が工場長のXに「〇〇の製品作っておいてください」と、電話のみで発注を簡単に済ますようになっていった。Y社の製品を時間を割いてやったところで弊社の売り上げには一切ならず、なおかつ成形機と原材料の場所も取るようになり、工場長のXは何のためにその仕事をやっているのか全く分からない状態になっていったのである。



 この成形機が来たせいで、結局弊社(主にX)の負担が増えた。タダでさえ忙しい中で金にならない仕事、雑務で時間だけが奪われていく。こんな状態を何とも思わない社長夫婦。そんなテキトー経営は、社内分断を生むきっかけにもなっておりまして・・・次回へつづく。

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