浸食 その1

仕事シーズン2・下

砂嵐 ファイナル(前回の記事)

 胃痛の原因がストレスであることは判明したものの、そもそも職場環境自体がストレスであることに落胆するワイ。根本的解決はほぼ不可能であった・・・・・・。

違和感

 薬でなんとか症状を抑えられたワイは、その翌日重い気持ちを引きずったまま出勤した。工場長のXには一応心配はされたので、事の経緯(社長とのやりとりと検査結果)は話しておいた。Xは「それは社長がおかしい」とは言ってはいたものの、その意見を直接社長にぶつけるような根性はない人間であることは今までの経験則から明確なので、何も当てにはしていない。そもそもコイツ、仕事上の出来事で社長に相談必須の事まで黙ってるような奴だしな。
 その後、なぜかパートタイマーのBにも「シメジちゃん大丈夫~?」とクッソ気持ち悪い撫で声で心配された(こいつはいつもそう)。そんなにワイの事が心配なら、日ごろからの態度もっと改めろよ。ちなみにこうなった経緯も聞かれたので、言いたくはないが言ったら「ふ~~ん、言いたいこと言えたんだから良かったじゃん」だとよwww自分から聞いておきながら「興味ないです」みたいな言い方wwwそういうとこやぞwwwwちなみに、気まずいのか社長は本日弊社には来なかった。さすが加害当事者・・・・・・。
 たまっていた仕事をこなしながら、ワイの頭の中は社長に罵倒されたあの日のままだった。いろんな考えがグルグルしていた。確かに、忘れられたらそれが一番良い事は確かだ。しかしながら今回の件はあくまでもきっかけになっただけで、それまで積み重なって来た通常の会社では考えられないような内容のストレスが後押ししていたのは間違いない。
 問題なのは、ではこの現状を変えられるのか、と言ったらほぼ不可能な件であった。普通の会社であれば、例えば問題を連続で起こす従業員がいたとすればそいつはクビになるはずだし、言うことを聞かない仕事を選り好みするようなパートタイマーがいたら、上の人間から注意が入るはずである。また指導を放棄したり重大なことを報告しないような工場長は、降格が妥当である。
 しかし普通ではない弊社は前記のような行動は全て許され、当事者はそのまま会社に居座ったまま。それの尻拭いをさせられている真面目にやってる人間のみがバカを見るという異常事態。そしてなによりも絶望的なのが、一番のトップである社長自身がそれらの判断(そもそも判断してるのか??)を下している、ということであった。いや、これ人間としてダメじゃね??
 これらの事を考えると、息が詰まるような感覚を覚えた。どれだけワイが正論を言っても、この会社にそれを理解出来る人間が存在しない。これすなわち、味方がいないのとイコールであった。皆表面上では優しくしてくるが、それは恐らくワイ自身が大事にされているわけではなく、ワイに膨大な量の仕事をやってもらわないと自分たちが困るから、というのが日ごろの行動からも透けて見えていた。そんなことが前社長時代からずっと続いており、それに拍車をかけるように他責思考の人間が新しい社長になってしまったわけだから、ワイ的には傷口に更に粗塩を塗り込まれるようなもんである。

 どれだけ考えても、今の状況が改善することはない。この事実に、絶望感を感じてしまったワイ。そうしてワイの身体にはまた別の異変が起き始めていることに、この時のワイはまだ気が付いていなかったのである・・・・・・次回へつづく。

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